眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

なにわの大うけ

2019-07-26 21:18:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
かけ合えば勝つや負けるや未知数の一手を守る書面契約
(折句「鏡石」短歌)

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pomera3秒

2019-07-26 10:07:31 | 【創作note】
 
 pomeraにはできることとできないことがある。pomeraはネットが苦手。それはもちろん強さでもある。ネットが苦手だからつながることも苦手。直接「note」などに結びつくこともできない。結びつくためにパソコンなどの力を借りる。たまにパソコンを開くと、酷くよそ者扱いされる。
 出鼻を挫かれて、世の中の不条理さを思い知らされることもあるのだ。
 
スイッチをつけてしばらくして
「再起動してください」
そんな……
今起きた人に
また寝てこいって追い返す?
それと同じでしょう
驚くことにそれは一度だけでない
言う通りにちゃんとしたのに
少ししたらまた
「再起動してください」
そんな……
昼休みを終えて帰ってきたら
またランチ食べてこいって
そう言ってるのと同じでしょう
(腹減ってないよ)
そんなに休ませたいか
お前の作業に意味はないって?
どっか行けって?
外で遊べって?
そこまで言うか
パソコンって酷いや
 
pomeraはそんなこと言わなかった
いつも3秒で
黙って迎え入れてくれる
 
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それはあなた

2019-07-26 07:37:54 | 好きなことばかり
夏は麦茶だ
いや夏は祭りだ
いやー夏はプールだ
いやいや夏はタンクトップだ
いやーやーやー夏はかき氷だ
いやいやいやいやいや夏は花火だ
いやーあー夏っちゅうもんはね……
 
夏とはいったい何なのか
 
夏の正体は
 
人の声に耳を傾けるほどに
遠退いて行くようだった
 
夏?
 
「夏は嫌いだ」
 
あなたはそう言って
ピシャリ
 
pomeraを閉じた
 
 
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うどんおばば

2019-07-26 03:47:39 | リトル・メルヘン

 

 がらがらと扉を開けると帽子の紳士が一人かけていた。私は店の中程に進み広いテーブル席の隅に座った。すぐにおばあさんがお茶を運んできた。
「今から茹でますと25分かかります」
 仕方ない。美味しいうどんのためなら私は待つことにした。お待ちくださいとおばあさんは店の奥へ姿を消した。間を置かず今度は少し若い女性がやってきた。
「今から茹でますので12分かかりますけど」
「あれっ。さっき別の方に言いましたが」
「えっ? 今は私だけですが」
「いやおばあさんが……」
 そんな人はいないと店の人は言った。
 私は中庭を眺めながらうどんを待った。生い茂る草の向こうに二段重ねの石蛙が覗いていた。おばあさんの運んできたお茶がよく冷えていてとても美味しい。
 15分経過。
 うどんはまだやってこない。
「ありがとうございます」
 帽子の紳士が席を立って帰って行く。
 
 
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