だんだんと増えた調味料が
小さなテーブルの大部分を占めていた
薄っぺらい日常の中に
ささやかな刺激を求める内に
少しずつ少しずつ
本当は君がいれば
君一人がいてくれた方が
よほどスパイシーなのに
無秩序に置かれた調味料を
ぼんやりと眺めていた
調味料じゃない! おおおお
お前は?
ワニがドーナッツ!!
一匹のネズミが直立して
調味料になりすましている
合わさった小さな手が
微かに震えているのが見えた
「何を祈っているの?」