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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

久しぶりのみかんの収穫

2022-11-30 09:00:00 | 日記
 今年度は5年に一度のリフレッシュ休暇を使用できる年。立場上、きちんと有効に消化しなくてはと思っていたが、先日帰省した際の兄の一言をきっかけに、11/2から11/7まで移動日を除き4日ほど実家に帰省し、みかんの収穫を手伝うことにした。

 実家はみかん農家。父は専業で行っていたが、兄は本業公務員の兼業農家である。人手も少なくなり、一部農園は閉鎖しているものの、やはりみかんの収穫時期になると猫の手も借りたいほどの大忙しとなる。

 みかんの時期になると平日は夜にみかんの選定作業、休日は一日中みかんの収穫手伝いだった。子供の頃は何故休みに遊ぶことができないのだろうと悔しく思ったこともあったが、そうした作業の一つ一つが、大したメンテもしないのに健康でいられた土台になったのだと思う。(最近はどうもその貯金が切れてしまったようだが。)

 今回は久しぶりに長女と一緒に帰省。気を遣った母が帰省中の一日くらい観光に連れて行こうかと申し出たが、観光はお金を使えばいつでもできるが、農業実習はそう簡単にはできないと言い放った少し変わり者。

 飛行機と汽車にゆられて4時間程の旅。到着後は親戚に挨拶巡りをし、翌日よりみかん取りを開始。今回収穫するのは早生みかん、味の乗った甘味と酸味の絶妙なバランスが特徴。一面の緑の中に鮮やかなオレンジ色の実たち。機械化が進んでいても収穫だけは人手に頼らざるを得ない。少し長めに枝を切り、その後ヘタのギリギリの所でカットする2度切りで黙々とミカンを収穫していく。早生みかんは我が家の農園の中では比較的平らな場所にあるが、それでも傾斜している地面に足を踏ん張っているだけでもなかなか体力を使ってしまう。



 2日目は昨日に引き続き早生みかんの収穫。こちらは午前中で予定の作業が終了した。ほぼ素人の2人が参加しただけでもやはり人数の違いは大きいようだ。午後は甘平という比較的高価な品種のサンテ掛け。

甘平はこちら(我が家の農園ではありません)

サンテはこちら


 サンテは日焼け防止や鳥害防止に効果が高い。実の数も多く、高い場所もあったり、なかなか大変な作業だが、以前の紙をかけていたころに比べるとずいぶん楽になったそうだ。

 3日目、4日目はゆずの収穫。こちらは想像以上に大変だった。まず一番は急斜面。少し油断すると転がり落ちてしまう。キャタツに乗るとかなりの高さに。慣れてないと危険だからということで、ほどほどのところで勘弁してもらった。



次に大変だったのは鋭いトゲ。皮の手袋と腕抜きでガードはするが油断すると皮を突き抜けて指にトゲが突き刺さってしまう。枝に上って取らないといけないところも多く、ガードされていない腕や足は、傷だらけになってしまった。収穫するのに大変苦労はしたが、種もないため非常に使いやすくとても鮮烈で豊かな香りだった。収穫する際の枝の切り口からですら、ゆずのいい香りが漂っていた。




 覚悟はしていたものの、久々の農作業は想像以上に大変だった。作業中は気が張っていてそれほどでは無いが、帰宅後は疲れ果ててしまい、風呂、食事の後は泥のように眠っていた。こうした作業を高齢者だけでやっていく大変さをあらためて実感したが、少しでも負担を軽くするために、自分が子供の頃には無かった機械や設備が多く導入されていた。

 こちらはクローラと呼ばれる運搬用ネコ車。昔はカゴが一杯になったらキャリーと呼ばれる入れ物に集めておき、そのキャリーを車まで人力で運んでいた。せまく急な斜面で重いキャリーを長い距離運ばないといけなかったため、かなりの負担だったが、クローラは斜面も悪路もなんのその。



 こちらは車からキャリーをおろすためのクレーン。一度に3つくらいのキャリーをおろすことができる。



 こちらは一度に6段くらいのキャリーを運び、そのまま下すことができる。倉庫内で大活躍。



収穫したみかんやゆず



 昔に比べていくらか楽になった作業はあるものの、農作業の大変さは大きく変わっていない。正直苦労に見合った収入が得られるわけではない。畑を荒らしたくないという気持ちと喜んでくれる人たちに美味しいものを届けたいという一心のみだと思う。

 来年も必ず手伝いに帰ります。(heavyman)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業





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