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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

AIの進歩が速すぎる

2024-07-08 09:00:00 | 日記
どうも、最近のAIの進歩についていけていないTです。
つい先日…おそらく4月~6月の間くらいに「RAG」という技術のことを知ったのですが、調べてみるとすでにビジネス展開している企業がたくさん出てきます。おそらくこうした動きの速い企業は米国の研究情報などにもアンテナを張っているのでしょうね。英語に馴染みのない自分にはなかなかできないことです。

そんなAIですが、おそらく今最も発展著しいのは大規模言語モデル絡みでしょう。人の活動に欠かせず、また、あらゆる人の活動を表現できる言語。それをAIが学習したということは、かなり「人っぽい能力」を獲得しつつあるのかな、という気がします。

AIや技術の話に限らず、物事の発展には大きな流れがありますよね。
あらゆる物事は最初に小さく始まり、大きく成長するにつれて高度な能力や多様性を獲得し、またあるタイミングでブレイクスルーが起きて、能力はそのままに小さくなったり、何かに特化したり…。
例えば最初は手計算の補助しかできなかった機械式計算機ですが、大型化することで暗号解読能力を獲得しました。そして電気的なアプローチによるブレイクスルーによって汎用的な計算能力を獲得し、パソコンやスマートフォンなどへ進化し、今ではスマートウォッチにスマートグラス、果てはスマートコンタクトレンズなど、信じられないほど高度・小型・精密なものへと進化しています。

AIも同じく、これまでは大型化の波に乗ってきたように見えます。世界有数のIT企業たちがどんどん設備投資に力を入れ、巨大なAIシステムを構築しました。しかし最近になって、もはや学習するデータが枯渇してきたと言われています。また、学習や運用に必要となる莫大な電力コストも問題視されています。つまり、大型化の動きは鈍化しています。

そして今、NTTが商用サービスを開始した「tsuzumi」のように業務・業界に特化することで高効率なAIにシフトしたり、ある程度の能力を犠牲にしてスマホなどの小型デバイスで動く小規模なAIにシフトしたりしています。
また、ブレイクスルーの芽として「1bit LLM」と呼ばれるような超高効率なAIの研究が進んでもいます。この技術よって従来必要とされていたGPUが不要となり、小型安価なデバイスでも高度なAI処理が可能になるといわれています。

これまでの大型化の動きはなかなか中小企業にはついていけない、お金で殴り合う戦いでした。しかしこれからの効率化・特化の戦いは数多くの中小企業が参戦する大乱闘になることでしょう。ただし「AIモデルを作る」ことに関してはまだ大企業の領域です。中小企業は「できたAIモデルを調整する」ことで、AI利活用をすることになります。

我らがジェイエスピーもIT企業であり続けるためにはこの流れに乗っていく必要があると思います。実際、社内で少しずつAIへの取り組みの声が聞こえるようになってきました。機密情報の取り扱いがあるために自由なAI活用はなかなかできませんが、エンジニア個々人もAIの利用機会が増えています。
私としても、冒頭に挙げた「RAG」について何かサンプル的に動かせないかなーと調べ中です。なかなか技術の発展についていくのは大変ですが、新しい技術の登場はワクワクすることでもあります。楽しみつつうまく使っていけたらいいな、というところで今回はこの辺で。

(まだ自力でブログを書いているT)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア・システム開発、
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
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