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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

管理とマネジメント

2017-02-27 08:25:57 | 日記
 倉庫が火事で火が消えないなどとというニュースを見ると他人事とは思えない。関係者は心配で居ても立ってもいられなかったろう。幸いと言っていいものかどうかわからないが死者は出なかったと聞く。業務の立て直しには相当な体力がかかるだろうが見直すべきものを見直し働いていた多くの方々がなるべく早くまた元の仕事に戻れるよう手を尽くして欲しい。
 
 人は予定というか見通しというか今こうだから明日は来年はこうだよね、とぼんやり考えて暮らしている。もちろんきっちりとした目標を立て、未来を予測して自分の立ち位置を考えている人もいるだろう。どちらであっても思いもよらない事故や災害が起きると、その未来予測は大きく狂ってしまう。例えば例の倉庫で働いていた母子家庭のお母さんがいたとしよう。苦しい生活だがこの職場で働いていれば何とか息子を4月から小学校に通わせることができる、そう考えていたかもしれない。ところが仕事場は焼失し、おそらく仕事の補償はほとんど無いに等しいだろう。これからどうすればいいのか、今あちこちを駆け回って新しい仕事を探しているかもしれない。事故や災害のニュースの向こうには思いも寄らない苦難が隠れているものだ。
 
 わが社でも昨年夏から案件が燃え上がる事態が続いている。家族で出かけるはずだった土曜日をつぶして応援に駆けつけてくれた社員や深夜遅くまで働いている息子を迎えに遠い駅まで車を出してくれる家族の話しを聞いたりすると、目の前で動いている仕事の向こうでどれだけ多くの人が犠牲を払って支えてくれているのかわからない。
 
 システム開発の現場にいると一部の人はプロジェクトマネジメント(PM)の仕事を行う。この仕事の大部分は事故を起こさないための手を打つ、災害が起きた時に誰一人欠けることなく避難させるための手を尽くす、ということだ。
 特にシステム開発の現場に限らず、どんな職場でも必要な技術だと思う。何人かの人を率いて一定の期間で成果を出さなければならない○○長と名前が付く役職についている人はほとんど同じ職能が必要だろう。日本語ではそういう役職のことをまとめて管理職と言ったりする。呼び名がそうであるためかPMも管理の仕事だと考えている人がいる。ところが英語のマネジメントが含んでいる広範囲の意味合いと日本語の管理とはかなりニュアンスが異なる。管理はどちらかと言うと管理対象がアウトプットして来たものを見ている、と言うニュアンスが濃い。そのために管理職はアウトプットされた後が自分たちの仕事と考えがちだ。これに対しマネジメントはもっと積極的だ。どういうアウトプットを出させる人材が必要か、と言う根源的なところから考えて行く。
 事故が起きてから「管理」するのではなく事故を起こさないように「マネジメント」する、と大げさに言えばそう言い換えることもできる。
 
 何回か厳しい開発プロジェクトを切り盛りしたPMは自然とこのマネジメント能力が高まる。若い人にはPMを目指して積極的に挑戦して欲しい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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