自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

中学校の卒業式

2014年03月15日 | 自由の森のこんなこと


29回目となる中学校の卒業式が行われました。中3生 54人。ひとりひとりの中学校での時間も今日でおしまいとなります。

この学年に混ざっていろいろとその姿を見る機会がありましたが、卒業に向かってぎゅーっとしまっていく姿に、いろいろなものを感じていました。




ついこの間の学習発表会では発表をつくる過程も含めてそうだったし、今日は今日で、舞台に立つあの人たちの合唱や、卒業生たちの発するメッセージを通して、「卒業するのだなぁ」と思いながら聴きました。在校生たちにもそれはいろいろな形で(もちろん今日だけでなく今日に向かうさまざまな場面で)伝わっていったのだと思います。




昨夜より「校長のはなし」の内容を詰めていました。「わからないもの」に出会ってしまったときのもやもや・ぐにゃぐゃを、あの人たちは本当に素直に受け止め、真剣に考え、それでも簡単に答えが出ないものだから、さらに悩む。「わからないもの」に出会うと、大抵は困惑して安易に答えを導き出したくなったり出なきゃ出ないであきらめたりしたくなるのだけれど、その「わからなさ」に面白みや楽しさを見つけているように感じていたので、そういう向き合い方が素敵だということを伝えようと考えていました。

いつもはマイクを持ってその内容をしゃべったりしていたのですが、話したい内容にぴったりな文章を見つけていたので、その文章とともに私のあの人たちへの思いを書いたものを、証書と一緒に渡すことにしました。
「ボールのようなことば。」(ほぼ日文庫/糸井重里著)から「「わからない」の授業 」と「「じぶん」という作品 」の2つの文章。


本当に気持ちのよい(でも個人的には朝からそわそわざわざわしていた)、いい1日でした。

卒業、おめでとう。 そして、また、話そう!

なかの。

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