JIMORI&PNGエクスチェンジプログラム
パプア・ニューギニアという国。
子どものころ、独立して国名を記憶した以来、ほとんど僕の世界認識にのぼることのなかった地域から6名の舞踊団が自由の森学園にやってきた。アジア・太平洋戦争の舞台となった地域で、今日塩瀬さんからお祖父さんがニューギニア戦の数少ない生き残りだった
ことを知らされた。
人口は埼玉県より少ないにもかかわらず、言語は700とか800あるらしい。飯能から名栗に行ったら言葉が通じないという感じだろうか。
おそらくこの国の人々が自由の森学園にやってくるのは初めてだ。どんな芸能をもっているのか、それを生徒のみんなはどう迎えるのか、興味があって音楽ホールに行ってみた。
今回は、彼らと自由の森の生徒たちの郷土芸能、中国舞踊の双方を見せ合うという企画。
彼らのはじめの演目はパプア・ニューギニア国歌。何と英語だった。日常的な言語は英語だという。その後、次々と披露される踊りと歌は、日本の太鼓とはまた違ったド迫力。細い筒にヘビ革(?)を張った太鼓の低くて単調なビートで土を踏み鳴らす歌と踊り。はじめは一番前に座っていた高3のS君は、その迫力に圧倒されて後ろに下がってきた。マジスゲー。
一方、最後のお別れの歌は、文化の違いを超えて何か染みるものがあった。
忙しい来日日程のなか、訪問してくれた彼らに感謝。
おにざわ