自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

足尾へ植樹に行ってきました。

2005年04月26日 | 自由の森のこんなこと
 久々に林業講座の話題です。
 日曜日に、昨年度の講座の生徒たちと足尾に行ってきました。
 「足尾に緑を育てる会」の春の植樹デーでした。夏の草刈りデーには毎年参加しているのですが、植樹は今回が初めて。さすがに炎天下の草刈りと違って、すごい人出でした。

 ちょうどさくらが満開の時期でしたので、山肌は緑が全く無く、今もって樹木が育たない様子がひと目で感じ取れます。心臓が痛くなるほど長く急な階段を登ってやっと植樹のエリアに到着。もう一人の引率堀内さんは、はるか下のエリアでリタイアです。山肌には植樹のために間伐材で囲いが作られ、そこに土が運び込まれていました。「この土はみんな運び上げたものなんだよ」と教えると、エーっと驚きの声。妙にフカフカの土はもとからあった土ではないのです。
 偶然ですが、毎年参加している立松和平氏といっしょに作業することになりました。生徒たちはなれなれしく植樹用の苗を彼に投げたり手伝ってもらったり。後で聞いてみたら作家だということも知らないとのことでした。プリントに書いてあっただろうに!
 植樹後に、旧松木の集落跡にこっそり行ってきました。墓石だけが残る草原でのんびりしていると、山頂近くにゴマ粒ほどの動くものが。目を凝らして見ると鹿の群れです。こちらに気づいているのか分かりませんが、悠々と10頭の鹿が一列に歩いていました。植樹した苗を食うのはちょっと待ってね。

おにざわ

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