中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

土用の丑の日

2013年08月02日 | コンサルティング

明日、8月3日はこの夏2度目の土用の丑の日です。すっかり高値(高嶺)の花となってしまった鰻(うなぎ)ですが、皆さん、召し上がってますか?

 夏バテ防止のために鰻を食べる習慣が定着したのは、江戸時代中後期になってからのことだそうです。売り上げ不振に悩んでいた鰻屋から相談を受けた平賀源内が、「今日は土用の丑の日」と書いた張り紙を出して宣伝したところ、大変繁盛したのだそうです。

丑(うし)の日に「う」の付く物(梅干・うどん・うりなど)を食べると体に良いとの言い伝えがあり、鰻が合致したと考えられているようです。

 さて、最近は相次ぐ値上げにより、鰻が食卓に登場する回数がめっきり少なくなったなぁと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

東アジア全体で鰻の稚魚(シラスウナギ)の漁獲量が低迷していて、シラスウナギ、親ウナギとも価格が上昇しているのだそうです。

業界の調べによれば、今漁期のシラスウナギの池入れ量は約12トンで、前年の75%にとどまっているとのことです。(平成25年4月30日現在)鰻が高級な食べ物になってしまった訳が理解できますね。

 

鰻の完全養殖ができれば、安定供給が可能になり価格も下げられますから、今その研究が急がれているようですが、実現はまだ難しいようです。

鰻の生態にはよくわかっていないことが多く、どう育てたらいいのか手探りで養殖技術の確立に時間がかかっているのだそうです。

 

「どう育てたらいいのか、手探り」・・ある意味、これは人材育成と同じですね。人の育成も一朝一夕ではいきません。人の育成には特効薬はありません。薬を処方するにしても、組織によって、必要となる成分は異なります。どういう成分が必要なのか、どのように処方すれば良いのか、それを診断することがとても難しいのです。

 でも、この人材育成、難しいが故に、自分が大きく成長したなと感じることができた時の喜びは大きいですし、人が大きく成長していく姿を見ることは、私たちにとっても何よりも喜びなのです。

 最後に、土用の丑の日にはやっぱり鰻は欠かせませんね。明日は奮発して鰻をいただくこととしますか。

そして、このところの気温のように景気も早く「うなぎのぼり」になると良いですね。

 (人材育成社)