今夜はカラヤン指揮の第九

今日の夕暮れの富士山もまた趣がある

 

この時期になると各所で第九の演奏会がある

多くの人が

An die Freude
O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere
anstimmen und freudenvollere.

なんて、ドイツ語の歌詞を一生懸命覚えて歌っている

10000人の大合唱というイベントもあるが、これだけ多く人たちが、一つの歌を唄うことは、それもハーモニーがぴったりくるように唄うなんて土台無理な話だと思っている

歌の好きな人たちにとっては、唄うことが、それ自体が幸せなのだろうから、イベントとして、それはそれでいいことだろう

源太郎にはそんな趣味はないので、プロ集団、それもベルリンフィルという男ばかりの楽団の演奏で第九を聴くことにする

源太郎は例に漏れず、ベルリンフィル・カラヤン指揮の記録映画を楽しんでいる

1968年にカラヤンが35mmカラーフィルムで、数台のカメラワークで撮影した貴重な映像だ

2005年にデジタルリマスターされて発売されたDVDだが、被写界深度からすれば、カールツアイスのレンズの切れ味の良いボケを駆使し、照明の具合も素晴らしい映像が蘇っている

今から50年も前に貴重な、しかも素晴らしい撮影機材で、演奏を記録に残すなんて、カラヤンは、単なる伊達男ではなかった

ちなみに、この映像は、彼が生前には、彼の意向で公開されていないようだ

その画像を何枚かキャプチャした

バリトンの太い声が、迫力とともに響き渡っている