写真機は何を選んだらいいの?
出来る限り「カメラ」という言葉はやめようと思う。「写真機」という言葉がいい。勝手な解釈で申し訳ないが、写真機を「真実を写し撮る機械」と読んでいただきたい。
機械であるから、人が操作することを原則とする。だから「遠隔操作カメラ」「監視カメラ」「定点カメラ」などとは一線を引きたい。必ず撮影者が自らその指でシャッターを押すこと、これを「写真機」と定義しようと思う。
デジタルであっても銀塩であっても、自らシャッターを押すことが出来れば、「写真機」である。写真機を選ぶといっても、難しいことではない。親父から借用した写真機でもいいし、駅の売店に売っているフィルム付の写真機でも良い。高価なものでも、携帯に付いている写真機もすべて選択の範囲である。身の丈にあった、手ごろな写真機で撮影にでかけよう。
何枚も撮るの?
デジタルは非常にありがたい機能を持っている。撮った写真はその場で見ることが可能だ。そのため、失敗と思った写真や不必要な写真は、即座に捨てることが出来る機能をフル活用し、「フィルムならそんなことが出来ない。だからデジタルがいい」と思っている人が多い。
よく考えてみよう。「写真」を撮ったのだから、シャッターを押したときは、その「時」を撮りたかったのではないのか。そんなに簡単に捨てられるものなのか。
ピントが外れていたりすることが間々ある。その写真を捨てることを止めろといっているのではない。シャッターを押すときには「決断」があったはずで、その結果が正確に残っている。だから捨てる前に今一度考えてみよう。傑作まで削除してしまったのではないかと、後悔してみようと言っているのだ。とにかく、その場で画像を消去しないことを心がけると、格段に腕前は上がるはずだ。
熊本:円形分水(昔の人の知恵はすごい)・・・・(続く)