ちょっと時間があったので、フランス南部のラスコー洞窟壁画の特別展を見た。1940年に発見されたこの壁画は、現在は直接見ることはできない(昔見学者の吐く二酸化炭素で壁画が劣化するとして閉鎖された)
二万年前のクロマニヨン人が描いた絵は、繊細で道具や顔料も工夫してこの絵を描いた。なんのためにと思うが、レプリカでも絵の神秘さが伝わってくる。
ひるがえって、現代人は「聖地巡礼」と称してロケ先を群れて訪れる風潮。昨年何気なく寄った(酔った)居酒屋はドラマの影響で今では観光地化している。ただ昨日は早い時間だったので、客は誰もきてはいなかったので安堵(居酒屋は居酒屋らしくなければならない)
同じように、廃線の鉄路周辺に群れる鉄ちゃんたちを見ると、そんなに鉄道が好きなら日頃から乗ってくれよと言いたいがこれも風潮。そう考えると、二万年前のクロマニヨン人は何を考えて絵を描き、そして暮らしていたのだろうか。