長尾たかしのメールマガジン、「金融経済まぐジャーナル」で紹介して頂きました!!!
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皆さんは、「真珠の首飾り」という中国の戦略を聞いたことがございますか?
ベトナムやミャンマー、インドネシアなどインド洋沿岸の各国に対して、中国は港湾インフラ整備を中心とした経済的支援を熱心に行ってきました。支援した場所を線で結ぶと、インド半島に首飾りを掛けたように見えるのでこの名がつきました。学校や公民館、警察署等にとどまらず、巨大な競技場やホール、ダムや官公庁舎までもが中国によって整備されてきたという現実があります。
ある程度のインフラ整備が整ったところで、もれなくチャイナタウンが出来上がり、中国からの移民を投入し、少しずつ様々なところへ触手を伸ばし、根を張り、占拠し始めていきます。そして、恩を売るのと同時に、強大な軍事力を背景に中国の為の国益確保を迫るのです。そして、レアアースを求めて、スリランカやアフリカへも手を伸ばしていったのです。
2年前、安倍晋三総理や櫻井よし子先生らと訪印した時、インドはこの「真珠の首飾り」に並々ならぬ脅威を感じていました。
日本とインドの戦略的なパートナーシップが必要だと痛感しながら、当時の民主党政権の外交姿勢に大変な疑問を感じたものでした。
自民党の政権奪還から半年がたった安倍政権の外交を少し振り返ってみたいと思います。
安倍総理はまず、タイ、ベトナム、インドネシア、モンゴルを訪問しました。麻生太郎副総理は、ミャンマーを訪問し、5000億円の借款をチャラにし、更に500億の投資をすると約束。
2月には経団連関係者140名を訪問させる。インドと同様、インフラの未整備が課題であるミャンマーとしてはこれ程嬉しいことはなかったと思います。
ミャンマーは、中国にとっても重要拠点です。
チベット問題について記した以前のメルマガでも触れましたが、大東亜戦争当時、インド洋からミャンマー(当時はビルマ)を経由する「援蒋ルート」は中国にとっては命綱でした。しかし、現在はミャンマーの民主化により、中国からインド洋へのルートが遮断されています。 ここを我国が押さえたとしたら、中国にとっては大変な痛手です。
岸田文雄外務大臣は、ブルネイ、オーストラリア、フィリピン、シンガポールを訪問しました。
中国が仕掛けた領有権問題が生じている南沙諸島を抱えるフィリピンへは、巡視船10隻を供与しました。これも、中国に対して強烈な牽制となります。
そして先日、横浜で行われたアフリカ開発会議では、日本人10人が犠牲となった1月のアルジェリア人質事件やマリで続く紛争などを受けて、日本政府はサハラ砂漠南部のサヘル地域の安定化に向けて、今後5年間で総額1000億円を拠出する考えを表明しました。
教育・保健制度の整備や、貧困対策などの支援は相手国内の不安定要因を解消して、テロを抑止するという狙いがあります。これは、ハードを支援してきた中国とは一線を画す、日本流のソフト支援です。また、ソマリア沖の海賊対策で、ケニアやジブチなど周辺国への巡視船供与も今後検討することが決まりました。
私は、このことについて全て予想していました。なぜなら、その戦略の骨子を事前に聞いていたからです。自民党が野党時代、党の役職もなく、ひとりの衆議院議員だった安倍総理から、日本外交のあるべき姿について直接ご指導頂きました。
前出の訪印に民主党議員の私がご一緒できたのもその一環です。
≪続きはご購読のうえ、ご覧ください≫
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皆さんは、「真珠の首飾り」という中国の戦略を聞いたことがございますか?
ベトナムやミャンマー、インドネシアなどインド洋沿岸の各国に対して、中国は港湾インフラ整備を中心とした経済的支援を熱心に行ってきました。支援した場所を線で結ぶと、インド半島に首飾りを掛けたように見えるのでこの名がつきました。学校や公民館、警察署等にとどまらず、巨大な競技場やホール、ダムや官公庁舎までもが中国によって整備されてきたという現実があります。
ある程度のインフラ整備が整ったところで、もれなくチャイナタウンが出来上がり、中国からの移民を投入し、少しずつ様々なところへ触手を伸ばし、根を張り、占拠し始めていきます。そして、恩を売るのと同時に、強大な軍事力を背景に中国の為の国益確保を迫るのです。そして、レアアースを求めて、スリランカやアフリカへも手を伸ばしていったのです。
2年前、安倍晋三総理や櫻井よし子先生らと訪印した時、インドはこの「真珠の首飾り」に並々ならぬ脅威を感じていました。
日本とインドの戦略的なパートナーシップが必要だと痛感しながら、当時の民主党政権の外交姿勢に大変な疑問を感じたものでした。
自民党の政権奪還から半年がたった安倍政権の外交を少し振り返ってみたいと思います。
安倍総理はまず、タイ、ベトナム、インドネシア、モンゴルを訪問しました。麻生太郎副総理は、ミャンマーを訪問し、5000億円の借款をチャラにし、更に500億の投資をすると約束。
2月には経団連関係者140名を訪問させる。インドと同様、インフラの未整備が課題であるミャンマーとしてはこれ程嬉しいことはなかったと思います。
ミャンマーは、中国にとっても重要拠点です。
チベット問題について記した以前のメルマガでも触れましたが、大東亜戦争当時、インド洋からミャンマー(当時はビルマ)を経由する「援蒋ルート」は中国にとっては命綱でした。しかし、現在はミャンマーの民主化により、中国からインド洋へのルートが遮断されています。 ここを我国が押さえたとしたら、中国にとっては大変な痛手です。
岸田文雄外務大臣は、ブルネイ、オーストラリア、フィリピン、シンガポールを訪問しました。
中国が仕掛けた領有権問題が生じている南沙諸島を抱えるフィリピンへは、巡視船10隻を供与しました。これも、中国に対して強烈な牽制となります。
そして先日、横浜で行われたアフリカ開発会議では、日本人10人が犠牲となった1月のアルジェリア人質事件やマリで続く紛争などを受けて、日本政府はサハラ砂漠南部のサヘル地域の安定化に向けて、今後5年間で総額1000億円を拠出する考えを表明しました。
教育・保健制度の整備や、貧困対策などの支援は相手国内の不安定要因を解消して、テロを抑止するという狙いがあります。これは、ハードを支援してきた中国とは一線を画す、日本流のソフト支援です。また、ソマリア沖の海賊対策で、ケニアやジブチなど周辺国への巡視船供与も今後検討することが決まりました。
私は、このことについて全て予想していました。なぜなら、その戦略の骨子を事前に聞いていたからです。自民党が野党時代、党の役職もなく、ひとりの衆議院議員だった安倍総理から、日本外交のあるべき姿について直接ご指導頂きました。
前出の訪印に民主党議員の私がご一緒できたのもその一環です。
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本来、アベノミックスの金融緩和・財政政策で、韓国・中国は経済的に没落のを、一部の日本国民の主張により、グローバル化を受け入れ。国土強靱化を骨抜きにし、第3の矢と言われるデフレ深刻化政策を推進しようという勢力が、政権内で強い発言力を持って顕在化しています。
このままでは、どちらに転ぶか分からない状況です。(全般的には、良い方向に進むとは思うのですが}
そこで、現在、OECD諸国の中で、労働人口対公務員比の、最も少ない日本に、自衛官採用を提言しては如何でしょうか?
元々陸上自衛官の定員は18万人だったのですから、そして、強襲揚陸旅団の、新設を訴えれば如何でしょう?
この部隊の根幹は、陸・海・空自衛隊統合で機能する、つまり、時間はかかっても、オスプレイと同型機を日本で製作し、日本で運用する同型機は、日本が米軍に貸与をし、また、海上自衛隊の輸送艦等(ヘリ空母)を 、陸上部隊の根拠地として運用する、という様な、構想は如何でしょうか?(ほとんど、海兵隊では有りますが)
今政権が、最も実施すべき、デフレ対策になりますし、日本国強靱化の一助に成るのではないでしょうか?