長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

訪中を振り返る・・・・ますます深まる゛違う゛という理解

2009-12-15 18:11:52 | 中国外交
4日間の訪中。胡錦濤国家主席のすぐ後ろで写真に納まりテレビ全国放送に流れたことで激励や誹謗中傷を含め、たくさんご連絡を頂いた。気にして頂けるということは有難いことだと思っている。

訪中は3回目。今回は総勢600名以上ということで、議員という立場での参加ではあったが、将来の共産党幹部となる全青連の方々との意見交換が殆どなく不完全燃焼。前回は靖国問題、南京問題について周辺がハラハラするほどの意見交換をし、お互いの゛違う゛という理解が深まった。更に理解を深めるつもりが空振りの感が否めない。

新華社通信の記者とはお目に掛かれなかったが、某社の記者と議論した。日本は公害という環境問題を乗り越えてきたが、中国では公害被害について人民が企業を訴えるなど無理だよねぇ。いきなりストレートを投げてみたが、共産党の政策は絶対である。その正当性を愛国心たっぷりに反論してきた。゛違う゛という理解がますます深まる。58もの民族を束ねる、13億の人民を束ねる、その為には共産主義しか選択肢がないことは中国の宿命である。共産主義と資本主義が混在し、国内に矛盾が生じてしまう、しかしあまりにも国土が広い、人口が多いことでその歪が顕在化ししづらい。それはある意味、国力かもしれない。

彼らは日本人をよく理解している、いや゛研究゛しているといった方が適切かもしれない。唱える友好はお友達ではなく、駆け引きの相手。あくまでも中国の国益を最優先とする接し方である。一方の我国は自分の金庫の番号までも教えてしまうことが友好であると思っている節がある。これではいけない。また、我国の国民は彼らが我々を理解研究している以上に、我々は彼らを理解研究をしているだろうか。甚だ疑問である。訪中をするだけで売国奴とレッテルを貼る諸氏に申したい。相手を知らずしてどう駆け引きをしようと思うのだ?インターネットで、新聞で、メディアで理解できるほど、相手は軟ではない。軟ではないということを私はますますま理解した、実感した。その為に訪中するのだ。

我国ですら成り得ていない国連の常任理事国であり、二酸化炭素排出量世界第一位ならば、発展途上国ではなく先進国として国際舞台に出ては如何という質問に対して、環境保護部副大臣は、非常に長い前置きをした後で、一人当たりのGDPは先進国と比べてまだまだ低い。だから、先進国にそういわれる必要はないと答えた。途上国であるほうが都合が良い、印籠はとことん使う。非常に図太い理屈を押し切ることに、更に理解が深まった。黄砂について質問しようとしたが時間がなく断念。

隅々にまで行き渡る愛国心、何処までも図太い国益重視の外交戦略。日本はすべてにおいて軟弱であると思う。そういう隣国と付き合っていかなければならないということ、駆け引きしていかなければならないということ。この事実は変わらない。避けて通れない。そして、我国の国益重視を外交という舞台であらゆるカードをちらつかせ渡り歩く、この戦略が必要。相手は半端ではない、想像以上に大国である。

尖閣諸島のこと、靖国のこと。そろそろ相手も教科書どおりの答えを用意するようになったことも実感。最後に一言、相変わらず抗日記念館の前で外国の要人をもてなす文化には呆れるばかり。

伊丹に着き、今高速で柏原へ移動中。
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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぶれてない長尾氏。 (東雲牛)
2009-12-15 19:26:20
さすが長尾さんだ。軸はぶれていない。
熱烈ファンもネトウヨさんも落ち着いて (ブラック・マジシャン 黒覆面X)
2009-12-15 20:17:15

軸がぶれるかどうかはこれからでしょうwwwwww
引見ごり押し問題について、長尾氏が党内でどう発言&行動するか見てみないと、判断できないでしょ。

さらには参政権法案が提出されたらどう振る舞うのか・・・
苦労して手にした議席&小沢チルドレンの椅子を守るか。
有権者に掲げた信念を取るか。
究極の選択です。しかし長尾氏の政治に対する根本姿勢も、これを見ればよく解る。

そもそも、長尾氏が高らかに「保守」を掲げる以上、今の様な事態はあるていど予測できた事です。
ネトウヨの皆さんに八つ当たりするのは筋違い。
国民が意見を言うのにネットもリアルもない。

彼は保守を掲げた民主党議員(現職)な訳です。
民主党が左派的な事をやれば、
「あなたはどう思うんだ?」「どう行動するんだ?」
と、突っ込みを喰らうのは自明の理でしょう。

そんなわけで長尾先生、初めまして☆
ここも面白くなりそうですね。
応援はしないけど、熱く注目しています。
質問 (八島)
2009-12-15 20:23:36
私は長尾さんの主張を長尾さんが会社員のころから、折を見て拝見してきたものです。
訪中にかんしては長尾さんのいうことは筋が通ってらっしゃる。
私が伺いたいのは、今回の陛下の習氏との会見についての諸々の顛末についての長尾氏の意見である。
とくに小沢幹事長の発言に関して、長尾氏の忌憚なき意見を伺いたいと思う。
私の意見としては宮内庁側の見解が正論であるという立場であります。

もうひとつ、あなたは民主党内で保守として活動するとのことだが、決意は結構だが行動が見えてこない。いま、政治的に保守派の意見を持つ人々にとってはいまだかつてないほど大変に危機的な状況と私は感じているが政権党内部にいる、あなたは、どのように感じているのか教えてほしい。

不躾な質問ばかりで申し訳ないが、ここに来ている方々が大変知りたがっていることのように思うので多忙とは思いますが是非...是非、お答え下さい。
感想「この作文、高校生位なら良く出来てるね。でも大人ならアホだな。」 (Unknown)
2009-12-15 20:47:42
与党の1/3の議員を含む朝貢団を世界の国はどうとるかを考えないと国益を語る資格は無いと思うがな。
この時期にこの規模で行くこと事態が政治的意味を持ってる。その危険性より自分の見聞の方を優先したのだ。
で、その見聞はどこにでもあるありふれた支那批判でしかない。

行って貴君個人が得た見聞より、失った国益の重さに思い至らないのが「保守」としては致命的だわ。
朝貢外交について (大和魂)
2009-12-15 21:08:47
ハニートラップやマネートラップには大丈夫でしたか?日本の国会議員は平和ボケした馬鹿で間抜けな連中ばかりですから。最近、日本のナショナリズムが巷で高まってる事をご存知でしょうか?テレビや新聞は報道しないので気をつけて下さいね。
小沢一郎 (Unknown)
2009-12-15 21:09:57
小沢一郎
触れてはいけない所に触れた

貴方はどうするつもりだ
Unknown (とおりがかり)
2009-12-15 22:32:24
長尾先生。お疲れ様でした。
また、最後に個人的に色々質問させて頂き有り難うございました。

それにしても、あれだけブログあれたのに、
こないだの人達来ていたのかな?
相当あれるとちょっとビクビクものだったけど。あまりにも整然としていたので、拍子抜けしました。


外国人参政権については、意志を貫き通して頂く事を期待するとともに、我々有権者が党議拘束だろうが、小沢氏の前だろうが、長尾先生が堂々と外国人参政権を貫けるよう、有権者の意見を形にして長尾先生をバックアップして、
主張を貫き通せる形に持って行くべきだとは思います。
批判ばかりして彼を追い込むのではなく、長尾先生の背中を押せるような形にしていかなければ、本当の有権者ではないと思います。

例えにすれば、長尾先生には、奥州藤原家初代の藤原清衡になってほしいと思っています。

前九年の役で一度彼の父は、蝦夷と一緒に攻め滅ぼされ、最後には鋸引きにされますが、その子清衡は、敵の中で復讐を誓いながら、成長します。そしてその敵の清原一族を最後には後三年の役で滅ぼし、朝廷の支配の及ばぬ楽土を造ろうと奥州の経営にいそしみ、あの平泉の中尊寺金色堂をつくりあげました。因果は巡り、4代泰衡の時に義経追討を口実に鎌倉幕府に滅ぼされましたが、そのシステムは鎌倉幕府の中で生かされました。

左派ばかりの民主党の中で、御自分の信念を通そうとするのは、並大抵の事では無いです。

簡単に離党といいますが、長尾先生を支持したのは、保守系や国益重視の方ばかりではありません。本当に生活に困窮した人が長尾先生に
かけた人も多いと思います。

その人達にとっては、離党したら背信行為に映ります。
大事な事は、彼を離党させたりとか追求したりではなく、彼を巻き込んででも、有権者の意志を民主党に示す事ではないでしょうか?

例えば、外国人参政権が反対であれば、それこそ14区全市町村をあげて外国人参政権反対の署名をするとか、いろいろあると思います。

今回の天皇陛下との会見問題については
小沢氏に対しての抗議の署名などを回覧板レベルで興味無い人にも目を通して頂き、希望者には署名して頂くレベルからはじめたらどうかと思います。


ちょっと飛躍した例をあげたら、以前山拓を落選させる福岡市民の会ってありましたよね。
そういうのも一つの手かと。
全国レベルでやったら相当来るよ。
おっと下手したら公職選挙法違反かな

先生は、今回の事に関しての考えを述べて、

逆に有権者はただ批判ではなく、先生を巻き込むような形でいいから参画していくべきだと思います。コラコラ……

こうゆう党なんだよ。民主党 (Unknown)
2009-12-15 22:34:28
中国副主席との特例会見、「元首相が要請」=前原国交相が指摘
12月15日19時14分配信 時事通信
 前原誠司国土交通相は15日の記者会見で、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見が特例的に実現したことについて「元首相から話があったと聞いている」と指摘した上で、「元首相なので、自民党から要請が官邸に届いたのであって、われわれがルールを曲げたわけではないと聞いている」と述べた。
 これに関連し、平野博文官房長官は記者会見で「コメントは差し控えたい」と語った。 
こうゆう党なんだよ。民主党2 (Unknown)
2009-12-15 22:37:37
対北方針「拉致実行犯引き渡し」削除判明
12月15日14時35分配信 読売新聞
 北朝鮮による拉致問題を巡って、日本政府が掲げてきた6項目の対応方針のうち、「拉致実行犯の引き渡し」を求めるとする項目が政権交代後、閣議決定文書から削除されていたことがわかった。

 拉致問題担当の中井国家公安委員長は「実行犯の引き渡しを求めることに変わりはない」としているが、今後の交渉で北朝鮮に妥協する姿勢を示したとも受け取れる対応に、拉致被害者家族の間には「鳩山内閣の姿勢が見えない」などと不安が広がっている。

 拉致問題を巡っては、2006年10月の政府の拉致問題対策本部の会合で、「万景峰(マンギョンボン)号の入港禁止など制裁の実施」「国連や関係国との連携」など6項目を対応方針として決定。

 このうち「実行犯の引き渡し」と、「被害者の安全確保と帰国」「拉致事件の真相究明」の3要件は08年6月、当時の町村信孝官房長官が衆院拉致問題特別委で「絶対必要な要件」と表明するなど、北朝鮮との交渉にあたって妥協できない基本線という位置づけだった。

 ところが、鳩山政権が新たな拉致問題対策本部の設置を決めた10月13日の閣議決定文書では、3要件のうち「実行犯の引き渡し」だけが削除されていた。

 先月26日の衆院拉致問題特別委では、自民党の古屋圭司議員がこの点を追及すると、中井委員長は「(姿勢が)後退したということではない。とにかく(被害者の帰国と真相究明の)二つに絞ってフル稼働していきたい」と答弁。古屋議員が「弱腰のそしりは免れない」と迫っても、「とにかく、これから頑張る」と繰り返すだけだった。

 鳩山内閣の北朝鮮政策を巡っては、小沢幹事長が先月、来日した韓国民主党代表に「拉致問題解決に束縛を受けず、日朝関係改善に結論を出さなければならない」と発言。国交正常化を優先させるのではないかと懸念する声が、政府や国会内でも出ている。

 拉致被害者家族会の増元照明事務局長(54)も「政権交代から2か月以上がたった今も、北朝鮮との交渉が始まるような動きもない。何より拉致問題に対する政府の方針が定まっていないように見え、不安を感じる」と話している。
今日の報告会の一部 (とおりがかり)
2009-12-15 22:56:31
先生の文章よく読んでなかったので、コメントし損ねました。

>、某社の記者と議論した。日本は公害という環境問題を乗り越えてきたが、中国では公害被害について人民が企業を訴えるなど無理だよねぇ。いきなりストレートを投げてみたが、共産党の政策は絶対である。その正当性を愛国心たっぷりに反論してきた。゛違う゛という理解がますます深まる。

もうちょっと突っ込んで下さい(苦笑)
中国の環境問題は、CO2だけでなく、一番酷いのは、砂漠化と水質汚染ですよね。
しかも大規模の……。アマゾンの砂漠化も深刻ですね。水質汚染は知りませんが

前回 訪中のコメントで申し上げた通り、
中国の水質汚染のレベルは、冗談で済まないほど深刻です。水質汚染で間接的に日本の主権を侵してるかもしれません。

地球規模での環境回復を図るのであれば、中国だの日本だの先進国だの途上国だのといわず、
地球全体での環境保全をしていかねば駄目だと思います。
次また訪中される時が来たら、それを強く御願いします。


>彼らは日本人をよく理解している、いや゛研究゛しているといった方が適切かもしれない。唱える友好はお友達ではなく、駆け引きの相手。あくまでも中国の国益を最優先とする接し方である。一方の我国は自分の金庫の番号までも教えてしまうことが友好であると思っている節がある。これではいけない。また、我国の国民は彼らが我々を理解研究している以上に、我々は彼らを理解研究をしているだろうか。甚だ疑問である。訪中をするだけで売国奴とレッテルを貼る諸氏に申したい。相手を知らずしてどう駆け引きをしようと思うのだ?インターネットで、新聞で、メディアで理解できるほど、相手は軟ではない。軟ではないということを私はますますま理解した、実感した。その為に訪中するのだ。

また、報告会の中で述べた
「彼らの図々しさを見習わないといけない。」というのはまさしくその通り

外交は仲良しごっこではなく、相手とケンカしたり、駆け引きをしながら、妥協できる部分を引き出すこと。

を某講義で学びました。

日本は外交ではなく、何でもはいはいと聞いてたりしてたにすぎないのかもしれませんね。

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