長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

共済年金の優遇性・・・秋の臨時国会で阻止しなければならない官民格差

2007-06-28 10:26:43 | 社会保障・税
参議院選挙がこれからという時、秋の臨時国会の話というのも如何かと思うが、与党が提出する予定の「年金一元化法案」、これ、トンデモナイ。

民主党のそれと混同することを狙っているのかはいざ知らず。官民格差をここで許すわけにはいかない。こんな法案を準備していることを参議院選挙の前に、暴露しておかなければならない。

現在の年金財政の中には、とりあえず剰余金のような勘定が存在している。今後は取り崩す一方なのだろうが、年金支払ベースで、厚生年金で5.5年分、共済年金で9.9年分のお金が貯まっている。年金制度とは、助け合いの精神、相互扶助の精神が基本であるから、一元化する場合、結果として国民年金の損失分を他の年金勘定でカバーしようというのが本筋である。が、この法案では、共済年金の4.4年分は、同じ勘定に入れずに、別途確保しておいて、公務員の支払に当てさせるというものである。

要は、5.5年分は犠牲にしてやっても良いが、4.4年分は資金合流をさせたくないというものである。

そもそも、国民年金が赤字になった原因はどこにあるのだろうか。公共の福祉という名目で無駄な施設をつくり、天下り先を確保した。その多くは破綻。原資には、共済年金を使わない。国民年金、厚生年金からの無駄遣いをしているのは誰なのか?それらに携る公務員である。

自民党政治は役人によって支えられている。自民党は民主党と自治労との関係を指摘しているつもりだろうが、民主党はこの法案については官民の格差をつけてはならないと毅然とした政策提言をするだろう。改革という名のまやかしをどこまで続けるつもりなのだろう?
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2 コメント

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これは酷い! (山本 勝清)
2007-06-28 13:38:07
>>この法案では、共済年金の4.4年分は、同じ勘定に入れずに、別途確保しておいて、公務員の支払に当てさせるというものである。

これは酷いですね。
国民はテレビで流される情報以外はまったく無知なので、こういうことはどんどん民主党から追及して欲しいです。

自民党は内山議員の登院停止に続いて、長妻議員を排除の標的にしてるようですね。

長妻氏にもっとがんばって欲しいと思います。
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Unknown ()
2007-06-28 21:47:30
こんばんは。

 ちょっと待ってください。共済年金は、公務員がその給与から納めた分と事業主として国や地方が納めた分から成立しています。確かに一部(概ね50歳から上の方)には追加費用と呼ばれる恩給廃止に伴う経過措置的な税金が投入されていますが、多くはありません。本来、共済年金は納めた方の未来の年金を保証するためにあるものです。これは、厚生年金でも国民年金でも同じであります。共済だけが特別扱いではありません。

 にもかかわらず国民年金や厚生年金の補填に共済年金が使われるのです。国民年金や厚生年金の失敗は、一部の官僚や政治家によるもので共済年金を負担している多くの公務員には全く関係ありません。それでもなお、不足して全額を差し出せと言う訳ですか。公務員が納めた年金ですから公務員の支払いに充てるのは当たり前ではないですか。

 多くの方は誤解されていますが、公務員は国民の御用聞きではりません。法令等の適正な執行と選挙で選ばれた方の政策を合法的に執行するために税金で雇われたに過ぎません。

 そこまでして選挙に勝ちたいですか
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