長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

墓参り

2006-07-11 18:04:48 | プライベート
やっぱり土の上は柔らかい。

日頃アスファルトばかり歩いているので実感する。子供の頃父に手を引かれてよくこの道を歩いた。石材屋さんで供花と線香をもらってお墓まで歩くのだが、今日歩いても15分強。子供には一寸距離がある。

往復の道なりで、ジュースをせがんだり、お彼岸のときは出店が出て、お面をせがんだり。父は絶対買ってくれなかった。妙にそんなことを覚えている。

まっさらの芝生の上を、踏みつけながら、ジグザグに歩いてみる。草の良い匂いがする。へーっ、シロツメクサとクローバーは同じなのか、なんてことを心で呟きながらお墓周辺に着く。慣れた道なのに、お墓がすぐ見当たらない。しまった、草が生茂り大変なことになっていた。日頃コラムで、先祖を大切になどと偉そうな事を言っていてこの様である。汗だくになりながら草むしり。雨上がりのせいか、いろいろな虫が出てくる。ゲジゲジも久しぶりに見た。ミミズは昔のほうが大きかったような気がする。茎から白い液体が出てくる草のおかげで、手が痒くなってしまった。

昨年の9/11選挙の前後以来墓参りに来ていなかった。父に謝りつつ、家族をいつまでも見守ってほしいと祈る。そして、命を頂いたことを感謝する。平成9年4月17日・没、享年84歳。典型的な大正生まれ、戦前人間だった。もう、10年かぁ。

お墓参りの風景を思い出すと何故か母の姿が出てこない。いつも父と二人だったような気がする。成人した頃その謎が解けた。墓石を見ると「長尾豊子」とある。昭和23年8月28日・没。死に別れた父の前妻だった。肺病を患っていた父を看病し33歳で亡くなった。そう、この墓は彼女のために立てられた。母も複雑だったに違いない。今は、父と前妻と、ある他人様のお骨が入っている。因みに、祖父母の墓は大分県。母方は、埼玉県。

上京は夕刻の予定だった。午前中の予定がなくなり、親不孝の息子を天から諭したか、突然墓参りを思いつく。汗だくで、背広に少々妙な臭いが付いてしまったが、来て良かった。明日は永田町で政策勉強会。
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