長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

ねじれ国会再び、ある意味これは望ましい・・・政局から政策へ

2010-07-12 19:14:42 | 国会
昨年歴史的な政権交代の後誕生した鳩山政権であったが、政治とカネの問題、普天間米軍基地移設問題で右往左往し、政策的にも、公務員改革を政治家が国民に示しきれず、金融円滑化法、郵政改革の議論が不明瞭のまま国民新党に引きずられリーダーシップを問われた。子ども手当の現金給付と現物給付の割合議論が確立されることなく、来年度へ先送ったこと。マニフェストの目玉の一つだった高速道路無料化も頓挫し、口蹄疫問題などで、恥かしながら短命に終わる。

変わって通常国会閉会直前に、菅政権の誕生で政治とカネの問題に決別しクリーンさを打ち出し、ひたすらマニフェスト実現の為の議論を訴えるべきところ、唐突ともいえる消費税議論。これら全ての要因が参議院選挙敗北に直結したと理解している。この結果を真摯に受け止めたいと思っている。

参院選挙後、既に政局は蠢いている。火のないところにも煙が立つ。ただ私は今、これに直接関与するつもりはない。ただ、選挙に落選をした現職大臣が落選直後に民間人として継続して登用されるというのは絶対に国民には理解して頂けないと断言する。当ったり前であるっ!血迷ってはならない。継続登用には大反対である。さらに、9月の代表選挙云々を模索する前に、国会には他にやるべきことが沢山あるだろうと言いたい。政局よりも政策を実現する為に、もはや誰が総理であろうとも、今、そこに、あらゆるエネルギーを注ぐべきである。そこに一丸となるべきである。もう参院選の惨敗責任を誰が取ろうが、政局だけでは何も変わりはしないのである。

今回ねじれ国会再びという環境はこの時にあってむしろ好ましいと思っている。私は17年の民間人を経験し政界入りした元サラリーマンである。何故゛ここ゛は、各政党の党利党略、政治家の面子、派閥の仁義、永田町の理論、霞ヶ関の理屈がかくも前面に押し出される世界なのかと節々に疑問に思っていた。ねじれ国会となったことで、これらの理屈では法案を通すことは出来ない。個々の法案を党派を超えて議論しなければ法案ひとつ通すことの出来ない環境となったのだ。与党としてはシンドイ。しかし、これは国会に課せられた試練であると理解する。これを乗り越えて初めて国民の為の議論となるような気がするのである。法案を通してナンボの世界、これが国会ではないか?

まずは、隗より始めよ、政治家も身を切る。定数削減、歳費の減額はすぐにでも実行できることである。そして、公務員改革を真っ先に行うこと。労働組合?説得するしかない。それ以外に道はない。

保守系筋からご指摘を頂いている、外国人地方参政権、夫婦別姓問題、人権擁護法案。これらは国民世論の追い風も頂きながら、内部でしっかりと封じ込めていく。この議論、オピニオン誌の中では兎角、民主党の総意であるかのように記されることがあるが、それは違う。総意ではない。推進派がいるということであり、それに対する我々反対派もいるという事実を認識して欲しい。絶対に土俵には乗せないっ。

これら法案を成立させるのも、廃案、いや法案にすらさせないというのも、与党の内部からでしか出来ないのである。我々反対派が離党したところで何になる?それこそ、推進派の思うツボである。民主党にいることで非難を浴びる。もうそれならそれで結構である。しかし、内部にいるからこそ変えていける。外部からは変えられない。正しいことをしたいから、此処で声を上げていきたいと思っている。

これからも、我々国会議員にご意見を。そして、更に厳しく監視をして頂ければと思っている。
コメント (22)
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