今話題の共謀罪について。政府案にも無理がある。あまりにも対象罪種が広範囲。やはり絞込みが必要だ。ただ、私は基本的には、共謀罪は必要だと思っている。
民主党は修正案を提出した。
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民主、共謀罪の修正案提出へ 国際的犯罪に限定(朝日新聞)
民主党は２６日の「次の内閣」会議で、共謀罪を新設する組織的犯罪処罰法改正案への修正案を正式に決定した。政府案やすでに提出されている与党修正案より、対象をさらに厳格にした。２７日にも衆院に提出する。
修正案は、共謀罪の対象となる団体を「組織的犯罪集団」と明記。対象犯罪を、政府案の「懲役・禁固４年以上」から「同５年以上」に絞ったうえで、「性質上国際的な犯罪」に限定した。
これにより、政府案では６１５種にのぼる対象罪種が３００余りになるという。犯罪の「予備行為」をした場合にかぎって処罰されるという条件も加えた。
また共謀罪の創設と併せて提出されているサイバー取り締まり法案の修正も提案。通信履歴の保全を捜査当局が要請できるのは「１回だけ」とし、通信業者は要請を「拒絶することができる」とした。
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対象罪種を絞り込む、これには賛成。政府案はあまりにも広範囲すぎる。「懲役・禁固４年以上」から「同５年以上」に絞ることにも賛成である。しかし、「性質上国際的な犯罪に限定する」意味がわからない。国際的であろうが、国内的であろうが、犯罪は犯罪であり、危険なものは危険である。市民運動に配慮したということだと思うが、「善意の市民運動」の中には、行き過ぎるがあまり、犯罪に見えてしまうものもある。
現在刑の上限を４年以上としている法律名・罪名をみると、中には、共謀罪を適用してでも防がねばならない犯罪がある。共謀罪の対象となると少々きついものもある。
政府、与党も数の力で押し切るような画策はしないで、落ち着いた議論を。一方の共謀罪全面反対派の方も「治安維持法と同じスパイ密告の世界になる」「言論弾圧だ」と躍起にならずに、凶悪な犯罪そのものをどう防いでいくかという視線に立って議論して欲しい。
平行線をたどっても仕様がない。これもまた、行過ぎないことである。
【資料】 共謀罪が適用される法律名・罪名
以下にピックアップした犯罪は適用しても良いのではないか。
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内乱（首謀者）
内乱（謀議参与、群衆指揮）
内乱（諸般の職務に従事したもの）
内乱予備・陰謀
あへん煙輸入等
あへん煙吸食器具輸入等
税関職員によるあへん煙輸入等
あへん煙吸食場所提供
水道毒物等混入
水道毒物混入致死
強制わいせつ
強姦
準強制わいせつ
準強姦
強制わいせつ致死傷
強姦致死傷
殺人
自殺関与、同意殺人
未成年者略取誘拐
営利目的等略取誘拐
身代金目的略取誘拐等
国外移送目的略取等
被略取者収受
身代金目的略取者幇助
強盗
事後強盗
昏睡強盗
強盗致傷
強盗致死
強盗強姦
強盗強姦致死
火炎びんの使用
化学兵器の禁止及び特定物資のき規制等に関する法律（平7法65）
化学兵器使用による毒性物質等の発散
毒性物質等の発散により人の生命等に危険を生じさせる罪
化学兵器の製造
化学兵器の所持、譲り渡し又は譲り受け
化学兵器の製造の用に供する目的による毒性物質等の製造等
化学兵器使用による毒性物質等の発散の予備
覚せい剤の輸出入又は製造
海底電線の損壊による電気通信の妨害
海底パイプライン等の損壊による石油等の輸送等の妨害
航空機の強取等
航空機強取等致死
航空機の危険を生じさせる罪
航行中の航空機を墜落させる等の罪
上記の罪の致死罪
業務中の航空機の破壊等の罪
サリン等の発散
サリン等の発散の予備
サリン等の製造等
治安出動命令を受けた者による争議行為等
自衛隊の所有し、又は使用する武器の損壊等
防衛秘密漏洩の罪
防衛出動命令を受けた者による争議行為等
児童買春周旋
児童買春勧誘
児童買春等目的人身売買等
児童買春等目的人身の略取による国外移送
児童に淫行をさせる行為
けん銃等の発射
けん銃等の輸入
営利目的によるけん銃等の輸入
けん銃等の所持
適台実包等と共にするけん銃等の携帯等
けん銃等の譲り渡し、貸し付け、譲り受け、借り受け
営利目的による前項の罪
偽りの方法によるけん銃等の許可受け
けん銃実包の輸入
営利目的によるけん銃実包の輸入
けん銃実包の所持
けん銃実包の譲り渡し、譲り受け
猟銃の所持
けん銃等の輸入の予備
けん銃等の輸入に要する資金等の提供
集団密航者を入国等させる罪
営利目的による前項の罪
営利目的による集団密航者輸送等
集団密航で入国した外国人の収受等
営利目的による集団密航で入国した外国人の収受等
営利目的による外国人蔵匿罪
組織的な常習賭博
組織的な賭博場開帳図利
組織的な殺人
組織的な逮捕及び監禁
組織的な強要
組織的な身の代金目的略取等
組織的な信用毀損及び業務妨害
組織的な威力業務妨害
組織的な詐欺
組織的な恐喝
組織的な建造物等損壊
組織的な殺人等の予備
爆発物使用
使用未遂
製造・輸入・所持・注文
脅迫・教唆・扇動・共謀
幇助のための製造・輸入等
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民主党は修正案を提出した。
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民主、共謀罪の修正案提出へ 国際的犯罪に限定(朝日新聞)
民主党は２６日の「次の内閣」会議で、共謀罪を新設する組織的犯罪処罰法改正案への修正案を正式に決定した。政府案やすでに提出されている与党修正案より、対象をさらに厳格にした。２７日にも衆院に提出する。
修正案は、共謀罪の対象となる団体を「組織的犯罪集団」と明記。対象犯罪を、政府案の「懲役・禁固４年以上」から「同５年以上」に絞ったうえで、「性質上国際的な犯罪」に限定した。
これにより、政府案では６１５種にのぼる対象罪種が３００余りになるという。犯罪の「予備行為」をした場合にかぎって処罰されるという条件も加えた。
また共謀罪の創設と併せて提出されているサイバー取り締まり法案の修正も提案。通信履歴の保全を捜査当局が要請できるのは「１回だけ」とし、通信業者は要請を「拒絶することができる」とした。
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対象罪種を絞り込む、これには賛成。政府案はあまりにも広範囲すぎる。「懲役・禁固４年以上」から「同５年以上」に絞ることにも賛成である。しかし、「性質上国際的な犯罪に限定する」意味がわからない。国際的であろうが、国内的であろうが、犯罪は犯罪であり、危険なものは危険である。市民運動に配慮したということだと思うが、「善意の市民運動」の中には、行き過ぎるがあまり、犯罪に見えてしまうものもある。
現在刑の上限を４年以上としている法律名・罪名をみると、中には、共謀罪を適用してでも防がねばならない犯罪がある。共謀罪の対象となると少々きついものもある。
政府、与党も数の力で押し切るような画策はしないで、落ち着いた議論を。一方の共謀罪全面反対派の方も「治安維持法と同じスパイ密告の世界になる」「言論弾圧だ」と躍起にならずに、凶悪な犯罪そのものをどう防いでいくかという視線に立って議論して欲しい。
平行線をたどっても仕様がない。これもまた、行過ぎないことである。
【資料】 共謀罪が適用される法律名・罪名
以下にピックアップした犯罪は適用しても良いのではないか。
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内乱（首謀者）
内乱（謀議参与、群衆指揮）
内乱（諸般の職務に従事したもの）
内乱予備・陰謀
あへん煙輸入等
あへん煙吸食器具輸入等
税関職員によるあへん煙輸入等
あへん煙吸食場所提供
水道毒物等混入
水道毒物混入致死
強制わいせつ
強姦
準強制わいせつ
準強姦
強制わいせつ致死傷
強姦致死傷
殺人
自殺関与、同意殺人
未成年者略取誘拐
営利目的等略取誘拐
身代金目的略取誘拐等
国外移送目的略取等
被略取者収受
身代金目的略取者幇助
強盗
事後強盗
昏睡強盗
強盗致傷
強盗致死
強盗強姦
強盗強姦致死
火炎びんの使用
化学兵器の禁止及び特定物資のき規制等に関する法律（平7法65）
化学兵器使用による毒性物質等の発散
毒性物質等の発散により人の生命等に危険を生じさせる罪
化学兵器の製造
化学兵器の所持、譲り渡し又は譲り受け
化学兵器の製造の用に供する目的による毒性物質等の製造等
化学兵器使用による毒性物質等の発散の予備
覚せい剤の輸出入又は製造
海底電線の損壊による電気通信の妨害
海底パイプライン等の損壊による石油等の輸送等の妨害
航空機の強取等
航空機強取等致死
航空機の危険を生じさせる罪
航行中の航空機を墜落させる等の罪
上記の罪の致死罪
業務中の航空機の破壊等の罪
サリン等の発散
サリン等の発散の予備
サリン等の製造等
治安出動命令を受けた者による争議行為等
自衛隊の所有し、又は使用する武器の損壊等
防衛秘密漏洩の罪
防衛出動命令を受けた者による争議行為等
児童買春周旋
児童買春勧誘
児童買春等目的人身売買等
児童買春等目的人身の略取による国外移送
児童に淫行をさせる行為
けん銃等の発射
けん銃等の輸入
営利目的によるけん銃等の輸入
けん銃等の所持
適台実包等と共にするけん銃等の携帯等
けん銃等の譲り渡し、貸し付け、譲り受け、借り受け
営利目的による前項の罪
偽りの方法によるけん銃等の許可受け
けん銃実包の輸入
営利目的によるけん銃実包の輸入
けん銃実包の所持
けん銃実包の譲り渡し、譲り受け
猟銃の所持
けん銃等の輸入の予備
けん銃等の輸入に要する資金等の提供
集団密航者を入国等させる罪
営利目的による前項の罪
営利目的による集団密航者輸送等
集団密航で入国した外国人の収受等
営利目的による集団密航で入国した外国人の収受等
営利目的による外国人蔵匿罪
組織的な常習賭博
組織的な賭博場開帳図利
組織的な殺人
組織的な逮捕及び監禁
組織的な強要
組織的な身の代金目的略取等
組織的な信用毀損及び業務妨害
組織的な威力業務妨害
組織的な詐欺
組織的な恐喝
組織的な建造物等損壊
組織的な殺人等の予備
爆発物使用
使用未遂
製造・輸入・所持・注文
脅迫・教唆・扇動・共謀
幇助のための製造・輸入等
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