Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

黒星

2006-10-11 13:32:24 | movelog
今日は黒星

始業の2分前に職場に滑り込む。

昨日の夜であったクロのせいかな。

ひとなつこいクロ。

びくびくしながらもエサをねだり、
足下にうずくまる。

ごめんね食べ物はもってないんだよ。

近くの車のしたには
もっとちいさいクロがいた。
子供かな

猫もたいへんなんだよな。

がんばれクロ

おれはあまりがんばらないけどさ。



あ、間違えた、「白星」じゃんね(^^;)



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敗戦

2006-10-10 09:51:34 | movelog

映画館には遅刻しないのに
仕事は何故オンタイムで行けないのか?

(:_;)

スタバに蚊が飛んでいます。
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映画はしばらくおやすみ?

2006-10-09 15:52:07 | diary
今週末は映画を観られない予定。
次の日曜日には
情報セキュリティアドミニストレータ
の試験を受けるので、
夜更かししてらんないと思うのです。

肝心の試験の方は、まったく勉強していなくて
テキストや問題集を買い込んだのはいいけど、ほとんど手つかず。
こんなはずじゃなかったのだが・・・

ネットワークスペシャリストのときも、
2回くらい落ちて(いや3回だったか??)、
これじゃいかん!!と奮起して
自分でも意外なくらい集中的に勉強してやっととれたからな~
セキュアドも何回か落ちないとだめなのかねえ>自分よ

とはいいながら、試験の前日はバイオリンアンサンブルの日だし・・

試験は三田なので近いのが安心。
(とかいって遅刻するんだよね、近いと)

あ、写真とらなきゃ
受験票に貼るやつ。

**

今日は朝一でツタヤにDVDを返却に行く。
「子猫をお願い」前回借りた時リードエラーで読めない箇所があったんだけど、
今回借りたのもまったく同じで、
う~む同じのつかまされた~!!

というわけで、申告。

まあ今回はパソコンじゃなくてDVDプレーヤーで観たら観れたのでよしとしよう。

その後電車で本屋さんに。
ドゥルーズ+ガタリの「アンチ・オイディプス」新訳・文庫本になっていたので購入。
>ちゃんと読めよ・自分

しかし最近いろいろと新訳がブームになっているみたいだな。

アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症

河出書房新社

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アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症

河出書房新社

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その後ユニクロでワイシャツとベルトとソックスを購入。

でスタバでラテる。

こないだはGAPで服買ったばかりだし、散財ぎみ
まずいな。

**

歌恋さんに感化され、
トミー・ヘヴンリー6を聞いてみる


王道ヘヴィロックの魂が感じられてちょっと心騒ぐ。
マーキーで取り上げられるのもわかる気がした。
長髪にしてバックでベースをうんと低い位置にぶら下げて弾いてみたい。
(もちろんピック弾き)

そのまえに腹へっこませないとダメだが



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M・ナイト・シャマラン「レディ・イン・ザ・ウォーター」

2006-10-08 06:41:46 | cinema
レディ・イン・ザ・ウォーター公式サイト

2006アメリカ
監督・製作・脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:サム・マーサー
出演:ポール・ジアマッティ(クリーブランド・ヒープ)
   ブライス・ダラス・ハワード(ストーリー)


某ブログを読んでいたら、それはもう糞味噌にけなされていたこの映画。
そんな糞味噌ならどんなもんかすごく興味が湧いてきて、見に行ってしまった。

もともとブライス・ダラス・ハワードが水の精をやるっていうんで
それが見たかったし。

で観たんだけど、そうねえ、そんなに糞味噌でもなかったと思うんだけどどうかなあ。

***

わたし、ファンタジーの力っていうものをどこか本気で信じているようなところがあって、不合理な原理にもとづいて何事かを懸命にやり遂げる、ということにはなにか人を救うような力があるような気がしちゃうのです。

たとえばだけど、タルコフスキーの「ノスタルジア」のラストとか。ドメニコの狂信的な思い(=ロウソクを持って水の上をわたること=世界の救済)をアンドレイは自ら背負ってそれをなんとか成し遂げるわけで、その思いを通じて精神性の回復とかいうタルコ的テーマにわれわれはつながっていくわけで。

神秘主義的と言われればその通りなんだけど、そういう不合理に身を委ねて意志を貫くことにファンタジーの力があるんだと思うのだ。

で、この糞味噌な映画も、そういう、不合理なものに全てを託してやり遂げる、という物語であると言う点で、私的には捨て去りがたい映画だったのです。


その意味ではマンションの住民中で水の精を助ける、っていう設定は不要だったのかもしれません。
辛い過去を背負ったどもりの管理人、彼ひとりだけで事を成し遂げた方が、わたしの好みからするともっとよかったでしょう。
それだけで、精神の救済、というテーマは十分描けるのですから。

まあ好意的にみれば、みんながみんな、水の精、という奇想天外な事実を信じて協力するということに、シャマランさんはなにか意味を見いだしているのかもしれません。
厳しい、というかいっそう厳しくなっていく現実の中でそうした設定の映画を撮ること。ファンタジーによる救済も個人の枠内でおさめるべきでないと考えているのかもしれません。

とうとうことを成し遂げる、という瞬間の映像が、水に映った影というのも
私的には好みでした。
ほんとうにあったことなのかどうなのか?
幻影を観ていただけなのではないでしょうか?
という感覚・・・・


ブルーにこんがらがって

で結論:端的に並べてしまうと、
「人生は変わるんだ」
「精神は救われるんだ」
「死んでも思想の種は残るんだ」
「世界は変わるんだ」
というファンタジーにおいて重要なメッセージはしっかりと持っていたと思います。
もちろんそれがあまりに無邪気すぎる。という批判は十分に正しいのかもしれません。
けれど、まあ、イマジン世代な私なんかには、そうあっさりと否定もできないテーマなのでございます。

**

楽しみとしては、本筋のほかに、たとえばボブ・ディランの曲が何か所かで使われていることでしょうか。これも、途中キング牧師の話なんかが出るのと同じように、多分になにがしかのメッセージが織り込まれてのことだと思ってもいいでしょう。

ついでに、あるシーンで日本の誇るスーパーガレージユニット、チボ・マットの曲もちょっと使われていますよ。(名作です)

**

とはいうものの!
肝心のブライス・ダラス・ハワード。
もうちょっとキレイに撮れないもんでしょうか??
シャマランさん!

もちろん水の精だから、青白くて、陸の上では生気を失っている
というのはよくわかります。
でも衰弱なら衰弱の美というものを写し取ってもらいたかったなあ。

裸?
そう、観たかったけれど、作中で言っているように、
家族向けには死体と裸はご法度なのよ
ということで納得しましょう(笑)

あと、シャマランさん自身が結構メインなキャラで出ている。
種は蒔かれる。思想は生き延びる。というご神託を受ける役。
やっぱりこれは自分の活動に対する思いなのかなあ。

レディ・イン・ザ・ウォーター 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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好き度

↓おすすめ名作
血の轍
Bob Dylan, ボブ・ディラン
Sony Music Direct

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ステレオタイプ A
チボ・マット, 本田ゆか, 羽鳥美保, ティモ・エリス, デュマ・ラブ
ワーナーミュージック・ジャパン

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ポン・ジュノ「ほえる犬は噛まない」

2006-10-07 15:01:09 | cinema
ほえる犬は噛まない

ビデオメーカー

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2000韓国
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、ソン・テウン、ソン・ジホ
出演:ペ・ドゥナ(ヒョンナム)、イ・ソンジェ(ユンジュ)、ピョン・ヒボン(警備員)


これは名作でしたね!

オープニング、森の景色と、やる気なさそうな男が電話をする声。
そこからずうっと引いていくと、
女物の下着がぶらさがるベタに生活感あふれる団地の一室になっていって、
で、会話でユンジュが大学の教授になりそこなったことを知る。
そこにキャンキャンとほえる犬の声がかぶさっている。

この1ショットだけで、この男が世渡り下手で、うだつの上がらない疲れた日常生活を送っていて、程度のそう高くない住居に住み、そして犬の鳴き声に悩まされている。そういう物語の下地をぜ~んぶ伝えてしまっている。

これはのっけからすごいかも。


犬を巡っては、局面が次へ次へとズレてゆく期待と裏切りのテンポ感が絶妙。
最初に子犬をつかまえるんだけど、いかにもそいつは鳴き声の犯人じゃないだろう・・と観客に思わせて、どうなの?どうなの?と引っ張っておいて、満を持して復活するあのキャンキャン声!

キタ~~~!
やっぱちがうよお!

で、次にとうとう鳴き声の犯人(犯犬?)を見つけ、捕獲に成功し、
駆除する(ちょっと残酷なり)
と思ったとたんに、こんどは彼自身の家に××××が××××で×××!!(笑)
(ネタバレにつき伏せ字(笑))

これは脚本がうまいんですね~
しかもそこに団地の管理事務所につとめるヒョンナムをうまあく絡める。
いい味に絡まってます。

**

映像的にもオイシイところをよく心得ていて、
まず、団地の横長の廊下をうまくつかって、ヒョンナムを走らせる!
白地に水色の壁の団地風景に、黄色のパーカーを被ったヒョンナムと、真っ赤な服の「犯人」を走らせる!!
それが近景にも遠景にも良く映えて、いや、これ、よく考えて撮ったなあ~

走る!


坂道にものをころがす、というモチーフも面白く使われていたな。
トイレットペーパーではどうやら失敗し、
梨では成功する。
亭主を尻にしいているようで、結構亭主思いな奥さんも
傷心のコンビニでころっとトイレットペーパーを転がすのも憎い演出だったし

ボイラーキムさんの話もよかった。
あそこはピョン・ヒボンの語り口を撮るためにわざわざ設定したんじゃないだろか。たまたま停電して、懐中電灯で照らしながらっていうシチュエーションも悶絶。

黄色いパーカーと黄色いカッパの映像的共犯もまた面白いな
フードをかぶりきゅっと気合いを入れると、どこからともなくカッパの応援団が現れ金色の紙吹雪を派手にぶちあげる。
黄色!黄色の世界!正義と勇気とテレビに出れるの黄色!

(いかん、だんだんわけわかんなくなってきた^^;)

**

というわけで、良く出来た脚本だけど、変に秀作ぶらない
大変美味な映画でした。
ペ・ドゥナもこの映画が一番好きと発言しているようで、
うんうん、そうかも。

ペ・ドゥナってインタビューのときと演技とでは印象が全然違って、
演技している時の方がいいな。

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ベネット・ミラー「カポーティ」

2006-10-05 19:22:57 | cinema
「カポーティ」オフィシャルサイト

監督:ベネット・ミラー
原作:ジェラルド・クラーク
脚本:ダン・ファターマン
音楽:マイケル・ダナ  
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン 、キャサリン・キーナー 、クリフトン・コリンズ・Jr


なんだろうこの居心地悪い感じは???????
??????????????????????
??????????????????????
と考えながら見ていたんだけれど、
ああ、そうか、
これはなんというか「物まねショー」なんだな、
これからカポーティの真似をします。どうぞ御覧下さい~~

というわけで、全編比較的平穏で、抑制が効いている、
そのタッチは好きだけれども・・・
肝心の

・なぜカポーティはこの事件に興味をもったのか?
・この事件と犯人の有り様に肉薄しようという情熱がどのように高まってきたのか
・取材した内容をどんな苦労で作品に仕立て上げたのか?

という、「当然の」興味にはほとんど答えていないような気がする。

だから予告編でも使われた、「彼は裏口から、自分は表玄関から出た」
とかいう心情吐露もなんだかいかにもセリフを喋っているだけに見えたし、
「結末が見えない~」と苦しむ姿も妙に唐突で。
カポーティ自身が小説のために犯人との友情を結果的に翻弄した、その「冷血」だってあまり伝わってこなかった。

要するに内面が描けていないわけ。
そのくせ外面は非常に努力して表現方法を獲得した形跡が見えるわけ。
だからこれは構造的に「物まねショー!」なわけで。

そりゃあ実際のカポーティの物腰や喋り方なんてしらなかったから
似てるかどうかさえわからないけどさ。
(客入れのときに実際のカポーティのテキストリーディングを流していたけどね)


くやしいからカポーティの小説を読むことに決定。
帰りに「冷血」新訳版を購入する。

**

わたしの親父はまあ文学かぶれなので、子供の頃私に、
「冷血」というすごい小説がある。
実話をもとにした小説だ。
今日TVで「冷血」をやるから観るぞ。
といって、そのおどろおどろしいタイトルとともに幼い心を脅かしたのを
よくおぼえている。

めぐりめぐってその小説をこの日購入することになろうとは
いまのいままで思ってもいなかったよ(笑)

音楽はいいですね。
抑制ききまくり。

カポーティ &冷血 マスターピース・コレクション (初回生産限定)

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カポーティ コレクターズ・エディション

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チョン・ジェウン「子猫をお願い」

2006-10-05 18:55:35 | cinema
子猫をお願い



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2001韓国
監督・脚本:チョン・ジェウン
出演:ペ・ドゥナ、イ・ヨウォン、オク・ジヨン
   イ・ウンシル、イ・ウンジュ

青春群像劇。
と、ひとことで言ってしまうと身もふたもないですが。
あの、なつかしい、未来はあるけれどもなぜか方向が定まらない、
期待と不安に満ちたお年頃の明るくも冷たくもある日常。

高校の同級生だった5人。
対等でオープンだった5人も、卒業してそれぞれの道を歩み出し、
それぞれの人生の濃淡を味わうようになる。
時々はみんなんであつまって騒いだりするけれども、
それぞれで違う濃淡はいつしかすれ違いと物憂い気分をはらんでいる。

その空気をしっとりと映し出して映画はあやうくはかない一線上にそっと成立している。
奇跡のように。


ペ・ドゥナいいなあ~~


ジヨンが作品の核になるのかもしれない。
テキスタイルの勉強をしたいと思ってはいるが、家は貧しく、両親を亡くし、仕事もない。
天井が日増しに歪んで落ち窪んでくるような家に祖父母と住んでいるジヨン。
そんな彼女が、路地の隅でひそかに子猫にえさを与えている、
その切ない心持ちがよく伝わってくる。
どこかぱっとしないキャラもここではかえってリアルに生きている。
(まあ、貧乏なわりにはいい服着てケータイ持ってるのが不思議なんだが)

そのジヨンが、子猫を、仲間うちの出世頭的な存在のヘジュに託そうとするのもなんとも切ないし、その心の内をあまり明示しない映画のつくりも良い。
で、ヘジュは子猫を突き返すわけだけど、このぶっきらぼうに過ぎてしまうシーンにこの二人の関係がきゅっと濃縮されている。ふとここで脳裏に冒頭の5人の学生時代の映像が、オーバーラップする。肩を並べてあるいていたこの二人はきっと親友だったのだ。ちょっと目頭が軽く熱くなる。でもちょっとだけ。この軽さの度合いもまたよし。


ジヨンにそっとよりそうのはぺ・ドゥナ演じるテヒだ。
彼女も家庭にぼんやりとした不満を抱きながらもそれは表に出さずに
5人のなかで連絡役をなんとなくやっている。
5人の微妙なズレに気づいて心をくだくのは彼女だ。

ジヨンの家に突然起こった不幸。
ジヨンは参考人として取り調べを受けるが、黙秘を通したため、鑑別所?送りになるわけだけど、今度は子猫をテヒに託す。
面会に来たテヒに、「ここをでても行くところがない」というジオン。このひとことはジヨンにとどまらず5人の(というかまあテヒとヘジュの)それぞれの状況をいいあらわしているんだろう。
テヒはこのあと、こっそり荷造りをして、家族写真から自分の部分だけを切り取って、家を出る。

テヒの言葉が胸に残る。

「両親がいやで家を出るのは10代のすること。わたしは別のなにかのために家をでる。」

別のなにかが見つかったのだろうか。
たぶん見つかっているわけではないのだ。
それに出会うかもしれない旅に出るのだろう。行き場のないジヨンとともに。
もちろんなににも出会わないかもしれない。
でも人生は続いていく。

**

一見フォトジェニックでない風景を大事に見せる画面作りに感心する。
ジヨンの家の立地が、後半になってテヒが家を訪ねるシーンではじめて
入り組んだスラムのようなところだというのがわかる。
そんな工夫が自然に施されていて好感。

季節が冬というのもテーマのおぼろげな雰囲気によくマッチしていると思う。
開放的でなく、いつもコートに身を包まれている。
ラストに旅立つ二人のシーンは夏になっているのも効果的。

5人のうちの双子は、存在はおもしろいけれど、本筋にはあまりからまないのでご愛嬌的。でもそのせいで、最終的に子猫を預かる役回りとなるわけで、これ計算していたとすればすごい!
かつ憎めないのは、この双子、ペ・ドゥナとともにTVシリーズの「威風堂々な彼女」にもしっかり顔を出すからなのよ。

ペ・ドゥナ 身長171cm。モデル出身。
でほかの女優さんたちもほぼ同じ身長。
あの5人の中に囲まれたら自分は外が見えないでしょう^^;

テヒのお母さん役はペ・ドゥナの本当のお母さんだそうです。


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今日は沈没

2006-10-05 13:01:30 | diary
力つきて仕事を休む。
そんなに働いてないのに。
気分が落ち、気力が萎える。
一週間まともに続いたことがないんではないだろうか??
ふがいないあいあい♪(by YUKI)

まあ休んじゃったものは仕方ないので、
よおし映画でも観にいくべえと、これからでかけるところです。
なにごとも明るく前向きに考えることに。
今日は「カポーティ」にしようかと。
なんかはずしそうな予感もするんですが・・・



いま読んでるのはメルヴィルの「白鯨」
予想よりかなり面白く。

主人公のイシュメールが意気揚々と捕鯨船に乗り組もうと旅立ったのはいいけど、
最初の宿の主人の名前が「棺桶」
で立ち寄った教会には捕鯨で消息を絶った人の記念碑がびっしり。
でもって次の宿にいったら絞首台そっくりのマストが入り口に立ってるとか。

のりが妙に軽妙でして。

「しらふの人食い人種と一緒に寝る方が、酔ったキリスト教徒と寝るよりまし」

とか名言も頻発。

ドストエフスキーにしろウェルズにしろ
私的に19世紀文学ってけっこうツボなのかも。


おっと、でかけなければ

↓新訳なのです。おすすめ。
白鯨―モービィ・ディック〈上〉

講談社

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白鯨―モービィ・ディック〈下〉

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マキノ雅彦「寝ずの番」

2006-10-04 05:45:04 | cinema
寝ずの番

ポニーキャニオン

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2006日本
監督:マキノ雅彦
原作:中島らも
脚本:大森寿美男
出演:中井貴一、木村佳乃、岸部一徳、堺正章
   笹野高史、長門裕之、富司純子、高岡早紀

監督の名前をみて、一瞬これは昔の映画?と思ってしまった(笑)
調べると、祖父が映画界の父祖的存在のマキノ省三
その息子はこれまた映画界のなんというか大職人さんのマキノ雅広
このひとがまた雅広とか雅弘とか雅博とかいろんな名前を使う。
で省三さんの娘にマキノ智子というのがいて、その息子がマキノ雅彦
やっとたどり着いたとおもったら、マキノ雅彦は監督するときの名義だそうで、
実は俳優の津川雅彦
う~ん、津川雅彦はマキノ雅広のおいだったのか~
ついでに長門裕之は津川雅彦の兄だ。

というわけで、津川雅彦が監督(多分第1作)するにあたって
映画界のブランド的ビッグネーム「マキノ」を持ち出したのが
この作品というわけか。
(と考えちゃうとなんかすごい)
たしかに
日本の映画はここに生き残っていたぁっ・・と思わせるような気概を感じなくもない作品でありました。

**

落語一門の師匠の臨終に始まるこの映画、お通夜の席の出来事を描くっていうから
伊丹十三の「お葬式」を想像したけれど、そこは中島らも。
落語という「教養」への敬意を持って噺家の世界の大人たちの楽しみ方というのを描く作品だった。

なにしろお通夜の席のばか話を延々延々くりひろげるだけなので、ほとんどが師匠の家の畳の居間が舞台。
その狭い世界のなかでひたすら酔狂な思い出話なんかに花が咲くんだけれど、これがまた面白いんだな。

どっと笑わせたかと思うと、過剰なまでに見栄を切り、ぐぐっと泣かせる、
この緩急の機微は、ああ、日本らしい芝居っけたっぷりの娯楽の芯をついているなあ・・と安心して観れる。

とにかくお通夜の席でこれだけ遊んで騒げる大人というのもすごいし、
大人の遊びなんだからたしなみも素養も鍛錬もにじみ出るもんなんだなあと
遊びのプロの世界をかいま見たようでなんとも感じ入りましたです。

**

とはいえ、逆に「噺家の世界はこんなに諧謔に満ちて粋ででもお下品なんですよ~
知らないでしょ?残しておかなくちゃな~」的な、教養主義的なところが鼻につくような気も・・・

これはいかにも中島らも的教養主義でもあるし。

登場する若い世代のお姉さんたちがなんの抵抗もなく
噺家文化に入り込んじゃっているのも、ちょっと不自然・・・
・・・そうそう、落語一門の現在進行形的姿を描きたいなら、ちょっと踏み込み不足、描き込み不足。
まあ、そういうものを意図した映画じゃないんだなやっぱり。
その手前で終わっちゃってる映画なので、ホントに噺家さんの表舞台を見たいひとなら、これは寄席に通うべしってところでありますな。

**

長門裕之の死体演技はたいしたもんだと思った。

高岡早紀はいろぽいのです~
(中村○童さんがまいるのもムリはない)



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フランソワ・トリュフォー「アメリカの夜」

2006-10-03 04:27:14 | cinema
映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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1973フランス/イタリア
監督・製作・脚本:フランソワ・トリュフォー
脚本:ジャン=ルイ・リシャール 、シュザンヌ・シフマン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・レオ、ジャン=ピエール・オーモン
   アレクサンドラ・スチュワルト、フランソワ・トリュフォー、ナタリー・バイ
   ヴァレンティナ・コルテーゼ

映画撮影チームの舞台裏を綴った作品。

冒頭の群衆シーンからぐぐっと心つかんでくれました。
いったいなにがおこるのか、平行移動しながら視点をどんどん変えていくカメラに感情移入しながら追っていくと、「カット!」の声。
一気に状況がぱあっとみえてくる。

いいなあ。

はなやかな映画の撮影だが、舞台裏では様々な問題が・・・
スタッフの色恋沙汰、駆け落ち、妊娠がばれた出演者、神経質な女優、老齢にさしかかりセリフを覚えられない女優、スタッフである夫の行動を監視しにくる妻、大人になりきれない男優(レオーです)
いや、こまごまといろいろ起きる。

けれども映画は、苦労しながらもなんとかそれをやりこなす監督(トリュフォー本人が演じる)をむしろ淡々と描く。
監督の独白。
ー映画は最初は希望に満ちているけれど、様々な困難が立ちはだかり、次第になんとか完成しさえしてくれればいいとだけ思うようになる。ー(意訳)
ああ、なんだかわかるなあこの気持ち。

でもそういうこまごまとしたトラブルをむしろ愛情を持って撮っている。撮影クルーと俳優たち。一本を映画を撮るということはそれ自体豊かな人間ドラマなんだなあとほのぼのしみじみと思わせる作品でした。

アメリカから来た大スター、ジュリー(ジャクリーン・ビセット)の人柄のよさとか、アルフォンス(レオー)の情けなさとか、セブリーヌのちょっと悲しい境遇とかに、トリュフォー監督の愛情を感じました。


高~い梯子の上


と同時に、撮影の裏テクニックなんかも観れて、それがまた映画好きにはうれしいのだろうな。
雪のシーンをどうやって作るか、とか、雨の降らせ方、暖炉の火やろうそくの火のシーンはどうやって撮るのかとか、二回のバルコニーのセットに上るジュリーがすご~く高い梯子を上っていくところとか。
なんか種明かしをしながら進む手品を観ているようだった。
そう、タイトルの「アメリカの夜」も映画の撮影技法をあらわす言葉なわけで。

手や首の角度まで演出するトリュフォー自身のこだわりをあらわすシーンなんかもあったりして、なんだかんだと映画に愛情をそそぐ姿がウレシイですね。

そうそう、トリュフォー監督が撮影の合間に見る夢のシーンもよかった。
最初は断片だけなのでどんな夢かわからないんだけど、
3回目でようやく何をしているのかがわかる・・・・
ステッキが地面を打つ音だけが妙に大きく響いて、
謎めいていてほのぼのとしたよいシーンでした。


しかし映画撮影の舞台裏を撮るわけだから、撮影クルーなんかも二重に用意しないといけないわけで、とっても大変な撮影だったんじゃないかなあ。


トリュフォー、いいんだけどなかなか手が回らないです・・・

(ところで、映画撮影の舞台裏を描くと言う点で、最近観たなかでは「エクソシスト」と共通していて、両者たまたま同じ73年の作品なんだよね。ま、関係ないけど)



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クシシュトフ・キェシロフスキ「偶然」

2006-10-02 04:45:55 | cinema
キェシロフスキ・コレクションI プレミアムBOX

ジェネオン エンタテインメント

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1982ポーランド
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
出演:ボグスワフ・リンダ、タデウシュ・ウォムニッキ、Z・ザパシェビッチ

【ネタバレ警報】

ワルシャワ行きの列車に飛び乗ろうと全速力で走る若者
この若者の運命を
「なんとか手すりに手が届き乗り込むことができた場合」
「警備員に阻止されて乗り損なった場合」
「単に間に合わなかった場合」
の三つのケースで描き分けたのがこの作品。

なんとか列車に乗れた青年は、「党」に入り功績をあげ、中枢へと導かれてゆく。
その一方で、偶然出会った初恋の女性は地下出版に関わっていた。
愛をやり直そうとするふたり。しかし思いとはうらはらに彼は彼女を密告するかたちとなってしまう。
悲しい愛は終わり、彼は党の任務でのパリ行きを直前でかなぐり捨てる。

と、場面は再び列車に飛び乗ろうとする若者のシーンに。
駅で警備員に取り押さえられ乱闘。連行され、労役を課せられる。
神父とのつながりで、抑圧された人々を援助する活動に関わり、そのなかで幼なじみとその姉に再会する。
パリへ行こうとするが、それとひきかえに当地での接触者を密告するよう求められ、拒否。旅券は当局に没収される。
妻子ある姉とのつかの間の恋。

と、またまた列車に飛び乗るシーンへ。
乗り遅れた若者は、その場に居合わせたクラスメイトと出会う。
彼女と恋に落ちた若者は、いちどはくじけかけた医者への道に再び戻るため復学し
、医者になり、結婚し子をもうける。
あるとき、息子が地下出版のかどで逮捕され失脚した恩師のかわりに、シリアでの講演を行うように要請される。二つ返事で引き受けた彼は国外への旅に出るのだが・・・

**

偶然によって人生はどのように変わってゆくのか、ということと、
どんな運命であっても関わらざるを得ない状況をめぐる必然、ということ。
その両方を強く感じさせる映画だった。

具体的にいつとは示されないが、おそらくは81年の戒厳令にいたる反政府運動の活発化するポーランド情勢のさなかの物語である。
しかしそれが明示されないことによって、物語は普遍性を帯びてくるのだと感じた。

いずれの物語にも共通するモチーフは、
拷問の末仲間を密告した過去を持つ父の死と、
それによってもたらされる医者になろうという使命感の喪失。
党と地下出版。
それから
パリ行きと、女性との愛。

どんな運命にあっても厳しい社会の情勢のなかで翻弄される姿は
なんとも痛々しい。
反政府運動と戒厳令のさなか、そうしたことにいかに個人が無縁ではあり得なかったか、そして当然と言えば当然だけれど、その中でも育まれていた愛情の暖かさとはかなさ、そうしたことが痛切に伝わってくる。

ワイダが激動の表舞台を強靭に描いたとするならば、「偶然」はその裏側のたくましくも繊細な個人史を描いた作品だと言えるのではないだろうか。

**

冒頭に、時系列をシャッフルした短いエピソードがつらなるので、
分かりにくい感を覚える構成になっているが、観進むうちにそれらが、ああなるほどとつながっていく。
幻想的な断片の連なりとしてみえたものが、次第にまぎれもない現実の1ピースとして重みを帯びてくる。
そのテイストがちょっとベルトルッチの「暗殺の森」の構成を思い起こさせて、なんとも趣味にしっくりときた。

当初完成したバージョンは120分余だったが、当局の検閲により集成を余儀なくされ、100分余のバージョンとなったとのこと。
今流通しているDVDはショートバージョンのようである。

哀切たっぷりかつ素朴な音楽は非常にヨーロピアンでツボ。
「戦場のピアニスト」のヴォイチェフ・キラール
だそうです。

1980「連帯」結成、反政府運動高まる
1981戒厳令
1985ソ連ゴルバチョフ体制
1989円卓会議、大統領制復活、部分的自由選挙で連帯勝利、非共産主義系連立内閣発足



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↑うまく書けませんでしたが、ぼちっとオネガイします。
コメント (4)
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