太宰府天満宮は6月16日、太宰府市観世音寺で「斎田御田植祭」を斎行しました。毎年恒例の神事で、稲穂が荒天や害虫などの被害に遭わず、無事に収穫できるよう祈願する神事です。
今回は、早乙女姿で豊作願う「太宰府天満宮斎田で御田植祭」神事の様子を紹介したいと思います。
本来は、6月15日に行われる予定でしたが、降雨のため今年は6月16日(10時~)に、「学校院」跡付近の斎田で行われました。
青空の下、斎田前には、かかしやてるてる坊主・大型のうちわが置かれ、斎田横に設けた斎場で西高辻信宏宮司が祝詞をあげた後、色鮮やかな衣装を身にまとった天満宮の巫女さん達が「早乙女の舞」を奉納しました。
その後、水を張った田で、赤ふんどしの若者と着ぐるみの牛がユーモラスに「代かき」を熱演した後に、宮司による初植えに続いて、菅笠(すげがさ)にもんぺ姿の巫女(みこ)たちや氏子たちが斎田に入り、5 月の「斎田播種(はしゅ)祭」で種もみをまいて育てた苗を、丁寧に手植えしました。10月中旬には、稲穂を収穫する「斎田抜穂祭」があります。収穫した米は、11月の「新嘗(にいなめ)祭」 で最初にお供えし、天神(菅原道真公)さまへの朝夕のお供えや、太宰府天満宮の全ての祭典や神事で使われるそうです。
「大宰府」の地においても、飛鳥地域と同じように色々な神事が行われています!