♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

若き尺八演奏家・藤原道山

2005年08月13日 | ノンジャンル
12日の「洋子の演歌一直線」は、地元UHF局が高校野球中継を入れたため、放送がなかった。地元の高校の試合でもないし、NHKできちんと中継しているのに、なぜ放送する必要があるのか理解に苦しむ。

「平成歌謡塾」はこちらでは11日に放送され、録画して見た。若き尺八演奏家、藤原道山が出演していた。尺八はもとより、この番組で器楽曲を取り上げることがめずらしい。
私自身も多少は尺八の心得があるので、興味深く見た。尺八は、民謡や演歌といった日本調の音楽に大変よく合う楽器で、いわゆる「こぶし」をきかせるのに適している。そのために首を振る。尺八というと決まったように「首振り三年」の言葉が返ってくるが、尺八をやる者の間では使わない言葉だ。微妙な節回しの表現は、声楽であれ器楽であれ、それだけ難しいということなのだろう。
藤原道山の演奏の1曲目は、『りんご追分』で、短い尺八を用いていた。すごくメリハリのある素晴らしい演奏だった。ふつう尺八では使わないタンギングも部分的に入れていた。
もう1曲は、古典本曲の『鶴の巣籠』で、コロコロ音や空音といった技法を駆使する難曲だ。これも繊細な音から太い音まで巧みに操る表現力のすごさには驚嘆した。
彼のような若くて格好いい尺八演奏家が活躍してくれることは、大変頼もしいことで、若い世代が日本の伝統芸能に関心を持つきっかけになってほしい。

それはそうと、番組の司会の椎名佐千子だが、ヘアスタイルが変わり、おしとやかな感じでより美しくなった。9月には新曲『恋勿草』が出るので、大いに期待しよう。
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