♬ 歌・唄・詩の日々

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そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

ひるの歌謡曲

2005年08月08日 | 演歌・歌謡曲
「ひるの歌謡曲」の今週の司会を担当するのは、昨年『グッドナイト』でデビューした、カバー歌謡の若き旗手、早風美里である。ナレーションは彼女の持っている雰囲気どおり、落ち着いていて風格さえ感じさせるものだった。

この番組では、4月からは1週間ずつ若手歌手に司会を担当させているわけだが、おおむねそれぞれの若手歌手にふさわしい歌手の特集を組んでいるようだ。今週のラインナップを見てみると、布施明、中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりと昭和40年代を中心に活躍したポップス系歌謡の歌手である。

布施明のデビュー曲は、昭和40年の『君に涙と微笑を』と紹介されていた。番組ではかからなかったが、懐かしい曲だ。イタリアのカンツォーネ歌手、ボビー・ソロがサンレモ音楽祭でグランプリを受賞した曲である。私はちょうどその頃、洋楽ポップスを熱心に聴き始めていて、自分のおこづかいで買ったレコードの3枚目がこれだった。ちなみに1枚目が、ビートルズの『恋する二人』、2枚目が、ペトゥラ・クラークの『恋のダウンタウン』だった。
布施明は、最後のカバーポップス歌手といえるかもしれない。デビュー時の印象は、エキゾチックな風貌の、格好いいけれど、いわゆる「バタくさい」青年だった。
ビートルズの登場に合わせるようにカバーポップスの時代が幕を閉じ、早々と歌謡曲に転じて大成功をおさめた布施明は、そういう意味でいいときに現れたといえよう。

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