先日、十日町市場に、河豚の入れあわせが並びました。
出雲崎産河豚の入れ合わせです。
さて、一見トラフグに見えるこの河豚、ちょっとおかしいと思いました。
同じ海域で捕れた河豚のせいかマフグに似ています。
下が同じ箱に入っていたマフグ、尻ビレの色も違います。
マフグの特徴として、腹にはトゲがないのですが、こちらのフグには腹にはトゲがありますが、トラフグほどトゲがトゲトゲしくありません。
おかしいなあと思い、松之山の詳しい方に聞いてみると、
ここ近年、問題になっている、トラフグとマフグの交雑種。
教えて頂いた、ネットにあったレポートによると
本来、トラフグと、マフグの産卵期が重なることは無かったのが海水温の上昇により、ここ近年一緒の時期になってしまったとか、まだ、毒の部位が確定されていないため本来、市場での取引ができないそうです。
参考文献 日本近海産フグ類の鑑別毒性
厚生省生活衛生局乳肉衛生課 編
このフグで問題なのは、
「皮」
トラフグは皮も可食部ですが、マフグの皮には毒があります。
試しに試食してみましたが、皮は怖くて食べられません。
身とアラは食べてみましたが、この時間まで痺れないので問題無いのでは、
でも、しばらくお客さんには使えませんね。
自然界も状況が変わってきているようです。
フグの博物館http://www.iriumi.com/fugu/fugu.htm
ドキュメント鑑賞 自然信仰を取り戻せhttp://poyoland.jugem.jp/?eid=219
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/s58_1202-2.html
注6
フグは、トラフグとカラスの中間種のような個体が出現することがあるので、
これらのフグについては、両種とも○の部位のみを可食部位とする。
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これの事ですね。
この文章なんですが交配雑種のふぐを発見した場合、
親に当たる両方のふぐの種類がはっきり断定できる物に限ることも
はっきり明記したほうがいいと思います。
フグ処理資格者、市場関係者、漁師などの段階では
断定できずに推定の段階までしか行かない場合がほとんどです。
交配雑種のフグは「水産大学、医学部、薬学部」などの
研究機関でDNA鑑定、同位体鑑定、スプリング8鑑定
してもらわなければはっきり断定できないと思います。
北海道ではマフグとしての扱いになり
下関では販売自粛になってるようです。
「フグ 雑種」で検索すると
色々出てきます。
個人的見解ですが
雑種と思っていたフグが、実は雑種でなく
「フグ処理資格者、市場関係者、漁師、水産学者」
などが全く把握していない新種もしくは
亜種の可能性もあるのではないでしょうか。
魚類の場合二世代目の雑種は
ほぼあり得ないそうですが
その可能性もあります。
虎とライオンの雑種の場合
1世代目は
「ライガー、タイゴン」
2世代目は
「ライタイゴン、タイタイゴン」と言うのが
あるそうです。
3世代目4世代目とかまで
あるのかどうか知りませんが
ここまで来るとおそらくお手上げですね。