お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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07年8月11日 日産スタジアム 午後7時キックオフ
J1第19節 横浜8-1横浜FC 5万3916人
メーンサイドスタンドホーム側(Sブロック席)で観戦


本日開店! トリコロールランド(東ゲート前)


出店も一杯


試合前のひとときをのんびりと・・・


トリコロールの自転車もあった


選手入場時の横浜FC側スタンド


そしてホームゴール裏


バクスタも!


そして、チャンピオンシップ浦和戦以来の紙吹雪が舞う!


マリサポは5万人。アウエー側ゴール裏まで埋まった


6点!


7点!


8点!!!!


大島4発! 坂田も決めた



勝利の雄叫び

 不思議なシーンだった。立ち上がりから圧倒的に攻め込んでいながら、シュートが枠に飛ばず0-0のまま迎えた前半30分のことだった。
 
 吉田のクロスはGK正面。私の席からはあっさり菅野がパンチングで逃げるのが見えた。ところがその直後、そのクロスに飛び込んでいた大島が体を反らせながらヘディングしている。菅野は大島のアシストをしてしまったのか? パンチングをミスったのか? 何だか訳が分からないが、とにかくネットは揺れている。マリノスに待望の先制点が入ったのだ。
 
 スタジアムに映し出されるスローVTRを見て納得した。菅野はパンチングではなくキャッチしようとしていた。ところがボールは腕の中で弾み過ぎて、ちょうど良い浮き球となったところへ、大島が頭を合わせたのだった。
 
 その直後、奥にエリア内へフリーで突っ込まれたが、哲也が果敢に飛び出して奥の足元にあったボールを押さえ込んだ。両チームのGKの差が浮き彫りにされた瞬間だった。
 
 前半のロスタイムには、坂田がこぼれ球を拾って相手DFを交わしてグラウンダーのシュート。2点差をつけてハーフタイムに入った。
 
 「最後のダービー」。こうマリノスの営業サイドはこの試合を名付け、日産スタジアムを満員にすべくプロジェクトチームを組んで営業活動を展開してきた。三ツ沢で敗れた屈辱をここで晴らそう、スタジアムをブルーに染めようと、ホーム自由席を大幅に増やし、3年前からレッズ戦以外は一部は閉鎖されていた2階席もすべて開放。年チケホルダー、ファンクラブの会員に対しては、期間限定でチケットを半額にした。最初はアウエー側のバクスタのサイドスタンドまでだったホーム自由席は、試合直前にはアウエー側のゴール裏の半分ぐらいまで広げられ、埼玉スタジアムでのレッズ戦とほぼ同じような席割りになった。つまりアウエー側の席はメーンスタンド寄りの一角だけというものだ。
 
 6万人までいくのではと予想された観客動員だったが、最終的には5万3916人。うち5万人がマリノスを応援する人だった。4ヶ月かけて準備された結果は、6万には届かなかったが日産スタジアムをほぼ満員にするという素晴らしい成果となって現れた。
 
 03年の第1ステージで優勝を決めた神戸戦が5万9728人。しかし、この中には日産グループの大動員が含まれている。同じ03年の第2ステージで優勝を決めた磐田戦は4万3283人。これはシーズン最終戦とも重なり、小中学生無料の日でもあった。そして04年第1ステージで優勝を決めた鹿島戦は5万2961人。この試合では「親会社に頼っていない」と左伴前社長は言っていた。この数字を上回ったのだ。いや~、凄い熱気だったし、トイレしかない6階コンコースにも臨時の売店が出現していたので助かった。
 
 ちなみに04年の浦和とのチャンピオンシップ第1戦は6万4899人だったが、これは試合の格と相手を考えれば営業努力の必要もなく集客できる数字だった。
 
 この試合へ向けてマリノスの営業は本当に良くやったよ。次はレッズ戦でこんな状態にしようじゃないか。
 
 選手入場時にスタンドはトリコロールに染まり、浦和とのチャンピオンシップ以来となる紙吹雪が一斉に舞った。マリノスのフロントもサポーターもこの一戦にかける思いは同じだった。何たって「最後」ですから。
 
 大ブーイングに包まれた中田横浜市長の挨拶。三ツ沢での最初の横浜ダービーのとき、ホームとなった横浜FCに肩入れしたコメントをマリサポは忘れていない。しかし、中田市長は大ブーイングに声をかき消されながらも話は途切れさせず、今度は堂々とマリノスに肩入れしたコメントを発し、結局どちらからもブーイングを受ける羽目になった。最後はマリノスゴール裏からもちらほらと拍手が沸き起こっていたが、中田市長の「ホーム側に肩入れする」という姿勢は一環していたようだ。それにしてもいい度胸だった。
 
 後半からマルケスに代わり山瀬幸が投入された。これが効いた。中盤で細かくボールが繋がるようになり、自身もミドルシュートを決めるなど、小宮山とともに後半の怒濤のゴールラッシュを演出した。
 
 3点目は後半6分。左サイドの小宮山が中央へ綺麗なマイナスのクロス。フリーで待っていた山瀬功がワントラップして左足で決めた。
 
 このころから両サイドはまったくフリーでボールが持てるようになった。17分には隼磨のシュートがクロスバーにはね返ったこぼれ球を山瀬幸が左足のミドルシュート。さらに20分には今度は小宮山のシュートが相手GKに弾かれたこぼれ球を大島が押し込んだ。大島はその7分後にゴール前で反転して左足で決めるというらしくないシュートでハットトリックを達成した。
 
 29分にはゴール前で山瀬幸、坂田、山瀬功とボールが回って、山瀬功がこの試合2点目となるゴールを決め、この時点で7-0となった。
 
 実は5点目の後に、松田、河合が引っ込み勇蔵、上野がピッチに出ていた。これが微妙に影響したのか、37分にスルーパスを通され、平本の力のないシュートがコロコロと哲也の逆をつかれてゴールしてしまった。マークしていたのは勇蔵だった。う~ん、何点取ってもいいから、無失点に抑えて欲しかった。
 
 これで終わったらちょっとイヤだなと思っていたのだが、右サイドで細かなパス回しの後、隼磨が強引にサイドを突破しエンドライン付近からクロス。ボールは2人の相手DFの頭上を越えファーサイドへ。そこへ待っていたのが大島。狙いすました右足ボレーをゴールに叩き込んだ。見ている方も気持ちよくなるようなゴールで、この日のマリノスの猛攻は時間切れとなった。
 
 8点というクラブ最多得点を挙げての横浜ダービー勝利。気分は最高だ。
 
 アウエー側から中沢を先頭に選手たちがスタジアムを1周。そしてゴール裏での雄叫び。さらに長い長いハイライトVTR。全ゴールだけでも見どころたっぷりなのに、ご丁寧にも惜しかったシーンまで放映してくれた。
 
 見終わってスタンドを見渡すと、横浜FCの席がガランとしていたのは分かるが、アウエー側のホーム自由席にも人はいなかったのは少し寂しかった。
 
 さて、次戦のホームゲームは26日の広島戦。入場予定者数は1万8000人あまり。この日の大勝を見て、もう一度スタジアムに足を運んでくれる人が5万人の中に何人いるだろうか。

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