お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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湘南平へのルートマップ

※<その1>より続きます

高根交差点から湘南平へ 約2キロで150メートルの登り
×印は足をついた地点。多すぎ・・・
 高根の交差点を左折する。坂はまだ緩やか。どうってことはない。

 やがて「湘南平 90メートル先左折」という看板。ここを曲がると・・・

・・・うわっ!! ほんとかよ

 まるで箱根じゃないか、この坂は。湘南”平”というからには、平らなところじゃないのか。ここまでの坂だとは知らなかったよ。

 坂を上るので、この日はBD-1じゃなくてMTBで来ていた。BDー1で箱根に行ったとき(もちろん1号線は歩きまくりましたが)、自分の実力では坂ではどうしてもギアが足りなかったのだ。

 しかしMTBはギアはあっても重い。上り出しからギアは一番軽いところに入っている。それでも足が重い。もう重い。とても最後まで上れる気がしない。早くもあきらめかけている。2番目ぐらいのカーブで早くもギブアップ。あ~、だめだなこりゃ。この先が思いやられる。

 休日だったが、幸い車がちらほら上っていくだけで、サイクリストの姿はない。恥ずかしい姿を見られなくて済んだ。それにしても、皆さんよくこんな坂上れるよな。

 これまでの経験から、走り出しや休憩を取ったあとはだいたい調子が出ない。今回もコンビニで肉まんを食べてからの出発。やっぱり調子が出てないようだ。


救いの神現れる
湘南平の坂。後で調べると12%だった。この写真を撮れたということは、ここで足をついたということ・・・。しかし、この地点から上は上りきった
 さてと。気を取り直して再出発したのだが、足が重いことには変わりない。数十メートル上ってまたギブアップ。

 この先、歩くしかないかな。もうそんなことを思い始めている。

 とにかく何度休んでもいいから、行けるところまで行こう。萎えそうな気持ちにカツを入れて、再び漕ぎ始める。しかし、数十メートルしか進めない。ヘタレの極みだ。

 ちょうど止まったところが、広場のようになっていた。「さえずり(?)広場」(記憶は不確か)とかいう名前で、「何もない広場でも工夫すれば楽しく遊べるよ。たまに駐車場になるから気をつけてね」なんて但し書きが、市役所の名前で書かれていた。しかし、こんなアスファルトで、5台も入れば満杯になる駐車場のような所で、さらに坂の途中なのに、どうやって工夫すればいいんだろう。不思議な空間だった。

 最後の手段はスタンディング。無理矢理上りきってやろうじゃないか。そう決心し、三度目のスタートを切る。

 しかしスタンディングはそう長く続くもんじゃない。また数十メートル進んで、足をつく。まるで亀の歩み。ちっとも先へ進みはしない。

 と、そのとき! 後方からロードレーサーが上ってきた。あの人の後をついて行ってみようかな。

 しばらく待っても抜かれない。あれ、どうしたんだろう。振り返ると、ちゃんと上ってきている。

 またしばら待つ。まだ抜かれない。そのロードはとてもとてもゆっくりと上がって来ていた。

 ようやくすれ違う。お互いに「こんにちは」と挨拶をかわす。

 上っていくロードの後ろ姿を見ながら、はたと気が付いた。あのスピードだ。そうだよ、ゆっくり上ればいいんだ。

 そこまでは時速10~12キロぐらいで、結構頑張りながら上ってきた。しかし、ロードの人の時速は6~7キロ。これなら上れるかもしれない。

 4度目のリスタート。時速6キロでゆっくりと進む。お、足に重さを感じないぞ。多少ふらつくが、ちゃんと無理なく回転できる。これなら行けそうだ。遙か先を行く「救いの神」も相変わらずゆっくりと進んでいる。よし、この調子だ。

 最初は絶望的に見えた真っ直ぐに伸びる直線の激坂も、なんとかクリアして上り続けた。

やっと着いた
着いたぁ~
 カーブを曲がり次の直線。さらにカーブを曲がる。辛かったカーブも苦にならない。

 そして待望の頂上付近となった。駐車場が見える。しかし、道はまだ続いている。もちろん上りだ。まだまだ行けるぜ。急に坂に自信を持った自分がいた。何のためらいもなく、その坂を上っていった。

 上った先も駐車場。先に上っていた「救いの神」はチャリンコを下りて歩いている。またすれ違った。「お疲れ様でした」と声をかけてくれた。いや、私がここにいるのはあなたのおかげです。ありがとう。心の中でそうつぶやいた。

 後になって「神奈川自転車散歩」を読んでみると、この坂は12%だそうだ。

 12%? そんな坂は上ったことがないよ

 こうして初の湘南平は、後半半分しか上れなかったという結果を残して幕を閉じた。そのうちリベンジだな。

絶景!!!
富士山も少し見えた
 展望台へ上ってみると、絶景だった。これぞ360度の大パノラマ。大磯の海から江の島方面を一望し、振り返れば、雲の間から富士山も見える。いや~、来て良かった。

 頂上でのんびりしていたら続々とロードレーサーが上ってきた。下るときも連なるように上って来ていた。彼らは早い。歯をむき出して、「おりゃ~」とばかりしゃかりきに上って来ている。元気だなぁ~。

 上って来ているロードの人たちは、なぜかみんな嬉しそうな顔をしてるような気がした。そんなに坂が好きなのか?

 下るときに、「もう一度上れば、足をつかずに行けるかもしれない」とちらっと思った。よっぽど再チャレンジしようかと思ったが、あのスピードでは時間もかかるし、この日は諦めた。

 高根の交差点を右折し、再び金目川へ出る。サイクリングロードを河口方面へ走り、花水川橋をくぐって海まで行ってみた。大磯はもう目と鼻の先。こんなところまでチャリンコで来るとは、2年前までは考えられなかった。

帰りは湘南海岸サイクリングロードで
湘南海岸サイクリングロード。遙かに江の島が見える
 帰りは134号線を走った。3連休の中日だが道は大渋滞していた。ここの区間だけに限ればチャリンコの方が早い。たぶんいらついているドライバーを横目に、スイスイ進み柳島を目指す。

 柳島から久々に湘南海岸サイクリングロードを走る。夏は大混雑の道も、冬はウオーキングやジョギングする人が少しいるだけ。サーフボードを乗っけたチャリンコも姿は見えない。路上に砂もなく、快適に走ることができた。

 鵠沼からは引地川沿いを走り、藤沢からは境川サイクリングロード。ここも久々だ。

 帰宅したのは午後4時前だったが、すでに寒さを少し感じるようになっていた。冬のポタリングは早く帰るに限る。

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