「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

両古美山 タケノコ、チシマザクラに積丹岳の大展望

2007-06-03 21:56:15 | 積丹半島の山々
【写真:余別岳(左)と積丹岳】

きょうも快晴。積丹半島の両古美山(806m)に登る。
去年も6月3日に向かいの当丸山に登っている。
雪解けが遅く道に迷ったが、今年は完全に解けていて、まずは一安心。

午前8時50分、たまたま一緒になった
タケノコ採りのおじいさん2人といっしょに入山。
長らく営林署に勤めていたらしく、山野に詳しい。
紫色のハクサンチドリが咲くと、タケノコもピークらしい。
残念ながら、まだ咲いてなかった。
「あそこの岩の30m下に熊の穴がある」とか、
「そこの沢は熊の通り道なので、熊の沢と言う」とか、懇切丁寧に教えてくれた。
浜言葉なので、なまっていて、おおよその意味しかわからない。
時々、笹薮に入ってタケノコを採ってくる。
うれしそうに「ヤバイ、ヤバイ」と喜ぶ。
70代も、ついに若者言葉を使うのか?
たまげて聞き返すと、とても「ヤワイ」そうだ。
山のタケノコは平地と較べて、軟くておいしいとのこと。
やがて、彼らは沢に入り、僕は熊がいるという岩の方を目指す。
チシマザクラやムラサキヤシオツツジが咲き乱れていた。


9時50分、山頂らしき岩場に到着。ケルンもある。
が、標識はない。
羊蹄山やニセコの山々の大パノラマが広がり、
あまりの気持ちよさに、熊のことはすっかり忘れる。
ちょっと進むと笹薮の中に、山頂の標識。
稜線と登山路は、さらに続く。

【両古美山の尾根筋】

10時20分、展望台に到着。
余別岳と積丹岳の大展望が目の前に。
この日、登山者は何故か僕ひとり。
独り占めにするには、あまりに大きな景観だった。
11時に下山開始、
タケノコとギョウジャニンニクを少しだけ頂きながら
12時30分に登山口に。

【登山口から見た両古美山】

温泉は去年と同じ古平町の一望館。
廃校になった高校をお風呂にした地元の人たちの気取らないお湯。
500円。









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2 コメント

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両古美山 (fukutsukasa)
2007-06-04 01:44:03
両古美山ですか?
なんかマニアックでいいですね。
登山者一人ですか?
「ヤバイ、ヤバイ」
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はい (ikuni)
2007-06-04 21:57:45
確かにマニアックですね。初級の山で簡単ですが、
展望良し、山菜良し。かなりお勧めです。
が、暴風雪シェルターが出来て、登山口のアプローチが
わかりずらいですね。
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