「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

冬隣りのニセコ連峰シャクナゲ岳(2)

2009-10-12 22:20:18 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々
                       (写真: 白樺山の山頂から、行く道の笹の大海原を望む)

白樺山(932m)までは木枯らし吹く中、体力的にはハイキング気分。お手軽なのに、広大な空間に点のような我が身を置くことができる。なぜかしら壮大な気分。

白樺山の頂からは、ゆるやかな笹の大海原を下る。身の丈を超える笹が、ざわざわと揺れる。これまた、壮大な気分に。

笹の海を抜けると、ごつごつとした岩肌を登り返す。再び稜線に我が身を出すと、シャクナゲ岳とシャクナゲ沼を望む。手に取れるような箱庭のような光景。


(写真:シャクナゲ岳ピークとシャクナゲ沼)

ここから沼に下るわけだが、大きな岩の塊がゴロゴロと転がっている。火山が吐き出した太古の名残りだろう。

岩が大きくて足の長さと合わず、慎重に下るも悪戦苦闘。思わぬ体力消耗だ。

シャクナゲ沼の水平からは、目国内山(07年6月24日)が頭を浮かべていて、天空の妙を楽しむ。


(写真: シャクナゲ沼 水平の奥に目国内山)

沼で一息ついて、こんどは急登。ここもゴロゴロとした大きな岩の塊。おまけに泥々。足の短さを嘆き、ズボンを汚しながら一気に登る。

眼下には晩秋に暮れる神仙沼湿原(06年10月15日)。背景のニトヌプリやワイスホルンも際立つ。ハイキング気分が吹き飛び、十分な登り応えを噛みしめる。


(写真:画面中心の平地が神仙沼湿原 背景にニトヌプリ、ワイスホルンの山並み 左端はシャクナゲ沼)


(写真: 神仙沼にズームイン)

登山口から2時間20分ほどで山頂(1074m)に。

目の前にチセヌプリやニセコアンヌプリ。その後ろの蝦夷富士・羊蹄山は、残念ながら雲に隠れている。

その代わり、遠くは道南の駒ケ岳、狩場山までを見渡すことができた。

僕と同じ白樺山ルート、さらに神仙沼ルートからも大勢の登山者がやって来る。

冬隣り。ニセコの残り少ない秋の刻みを惜しむかのように、人が寄せられて来る。

風が強く、寒さも募って30分ほどの滞在で下山することに。濡れた岩が滑りやすく慎重に下るも、何度か転んで尻の骨を打つ。


(写真: シャクナゲ岳山頂)


(写真: チセヌプリ その奥にニセコアンヌプリ)


■登山記録
09時00分:白樺山コースから入山
09時40分:白樺山 山頂(932m)
10時35分:シャクナゲ沼を見下ろす稜線に
10時55分:シャクナゲ沼
11時20分:シャクナゲ岳 山頂(1074m) 登山口から2時間20分

11時50分:下山開始
14時15分:登山口に戻る

■これまでの登山歴
04年07月17日:神仙沼コースからシャクナゲ岳に

新見温泉ホテル
新見温泉郷は奥ニセコと呼ばれる同族の二軒宿。この日は新見温泉ホテルに。500円。源泉かけ流しの熱いお湯で、疲れがすっきり。
露天風呂からの紅葉が美しいが、混浴なので女性が来たらどうしようと、落ち着かなかった。
07年に目国内山に登った時は新見本館で入浴。こちらの露天も混浴だったが、幸か不幸か男性のみだった。

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