「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

霧の然別湖 白雲山

2010-10-09 23:27:35 | 東大雪
                                       (標高800m 然別湖)

遅れていた紅葉を然別湖畔の白雲山(1186m)から眺めてみたい。

途中の夕張やトマムは素晴らしい紅葉だったが、標高800mの湖畔は乳白色の厚い霧に包まれていた。

登山口は釣り人の入漁場所となっていて、すでに満車状態。かろうじてスペースを見つける。

霧に包まれた森。苔むした登山路に落ち葉が重なる。イワツツジやゴゼンタチバナの赤熟した実が鮮やか。

音がする。霧が樹木に載せた水滴のひとつひとつが落ちる音。

パチッ、バチッ。


(霧の森)


(落ち葉の登山路)


(イワツツジ)

尾根に出ると巨大なカバの樹が迎えてくれた。

その身を半分に削っても幾筋かの太い枝を生かし、苔むした幹の一部を土に化しトドマツをはやす。

長い時間をかけて継承する命の力。


(尾根道の巨木)

霧に包まれた山頂は大きな岩が重なっていた。両手両足を使って這いのぼる。

登山者の色鮮やかな雨具が絵画のようだ。

然別湖に映る紅葉を静かにイメージして下山する。


(白雲山の山頂)

■登山記録:2010年10月9日
09時45分:然別湖畔コースから入山
11時05分:山頂(登り1時間20分)
11時30分:下山開始
12時50分:登山口に戻る



時間がたっぷり。ナキウサギのポイントに行ったら、待ち時間ゼロで出会う。ただしガスが深くてピンボケ。


然別湖温泉  ホテル風水1000円 目前の湖を望みながらの濁り湯に癒される。

神田日勝記念美術館 510円 早逝した画家の魂を継承し愛する郷土の文化を感じた。

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