四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

衣川城(岩手県奥州市)

2017年09月27日 | 100名城以外の城館跡


城 名:衣川城(ころもがわじょう)
別 名:衣川懐徳館
形 態:観光用模擬天守
築 城:昭和45年(1970)
所在地:岩手県奥州市衣川区日向(旧胆沢郡衣川村大字下衣川字日向)




平成24年(2012)5月、バスツアーによる東北旅行で、東北自動車道(多分?)を仙台駅に向けて走って
いるとき、車窓からいきなり丘の上に立つ天守が飛び込んできましたので慌ててコンデジのシャッターを
押して撮ったのがこの写真です。
それまでに城関係の雑誌等の写真で見た東北の城の中にこの天守を見た記憶はありませんでした。その時、
バスがどこを走っていたかも分りませんでしたから、何という城の天守かは全く見当が付きませんでした。
無論、現存天守や復元天守ではなく、模擬天守であることは分りましたが。
写真は撮ったものの何という城かを調べることなく今日まで至っていましたが、急きょ調べてみようと思い
つき(ブログネタが尽きていたからというのが本音です)、まずは写真のデータを探し出すために、いくつ
ものメディアをチェック。日付はわかっているのですが僅か2,3枚のため見過ごしてしまいます。
そして、探し出した上の写真と、ネットで探し出した東北地方の天守の写真を片っぱし比較してやっと辿り
着いたのがこの衣川城。
ここに衣川城なるものがかつて在ったわけではなく、同所の国民宿舎サンホテル衣川荘が昭和45年開催の岩
手国体を記念して建てた天守を模した資料館・展望台と判明した次第です。
ここから車で5分位のところに世界遺産である平泉の中尊寺があり、1189年(文治5年)の「衣川の戦い」で
藤原泰衡が源義経主従を自害させた「衣川館」が、西磐井郡平泉町ないしは奥州市衣川区(旧胆沢郡衣川村)
あたりにあったとされているようですが、この「衣川館」と観光用模擬天守「衣川城」とは無関係のようで
す。 
ただ、滋賀県大津市に同じ「衣川」と書いて「きぬがわ」と読む「衣川城」という城が鎌倉期から戦国期にか
けてあり、城跡には「衣川城跡」碑が建っているようです。

撮影日:2012年(平成24年)5月5日(土)               

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