四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

北条氏照および家臣墓(東京都八王子市)

2018年08月05日 | 史跡・遺跡・文化財


八王子城跡の近くにある八王子城主北条氏照とその家臣の墓をお参りしてきました。墓と称されてはいますが供養塔です。
詳しくは現地の説明板にお任せすることにします。

宗関寺前に設置されている「八王子城跡案内図」にもその位置が示されています。赤丸で加筆したところが墓です。




八王子城跡に向かう途中の左手に「北条氏照および家臣墓」の標識があります。




標識の反対側に石畳の狭い道があり。路面に「北条氏照墓」の表示がされています。




伸びた草に隠れてしまっていますが標識もあります。その下には錆びて判読できない看板があります。かつて、私設の八王子
城址歴史資料館があったようですがその看板です。




数分歩いたところで橋がありますので渡ります。




橋を渡って数十mの所に階段が見えます。登り口に「北条氏照墓」の表示と標識が立っています。いくら方向音痴の私でも迷
いようがありません。



思ってた以上に長い階段のようです。それにしても階段が綺麗です。
半分程登った辺りでしょうか、竹ぼうきで階段を掃いている男の方に遭いました。時間帯は午前8時台です。毎日なのか日を
置いてなのかはわかりませんが、こうして朝早く清掃に来て綺麗にしてくれていたとは知りませんでした。遅い時間帯に訪れ
ていたらこうした事実を知らずに終えていたでしょう。
「(墓まで)あとどのくらいですか?」とお聞きしたら「あと100段」と教えてくれました。




階段の上の方から下を見ています。数えたわけではありませんから何段あったかわ分りませんが、男の人が教えてくれた「あ
と100段」というのはほぼ間違いないかったようです。




墓域に着きました。だいぶ高所にあるようです。




氏照の墓(供養塔)の両脇には家臣の墓  更に背後の少し低くなった斜面にも沢山の墓や石仏が見えます。




正面から




「東京都指定旧跡 北条氏照及び家臣墓」説明板

北条氏照の重臣で八王子城松木曲輪を守備して討死した中山勘解由家範の孫中山信治が氏照の死後100年忌の追善供養のた
めに建てたものとあります。




ちょっとアップで



                         ※閑・・・誤  關(関)・・・正
それぞれに名を入れてみました。
中山勘解由家範と中山信治の墓(供養塔)は自然石のままです。
因みに、
北条氏照の墓は、小田原市の小田原駅北口の徒歩数分の所に兄で北条氏4代当主北条氏照と並んである小さな五輪塔です。
中山勘解由家範の墓は、埼玉県飯能市にある能仁寺にあり、自然石の大きな墓です。
中山信治の墓は、やはり飯能市にある智観寺にあり、大きな宝篋印塔の墓です。




沢山の墓石や石仏  これらも北条氏照の家臣や関係者のものなのでしょう




小田原駅近くにある北条氏政・氏照の墓所




右の大きな五輪塔  伝 北条氏政夫人の墓
中央小さな五輪塔  伝 北条氏政の墓
左の小さな五輪塔  伝 北条氏照の墓

八王子城跡3回目の訪問にて初めて北条氏照の墓をお参りしました。
初めて八王子城跡を訪れたときは、墓の存在を把握していませんでした。
2度目は夕方の遅い時間でしたので時間の都合がつかずに諦めました。
そして今回は、八王子城あとガイダンス施設で開催されたシンポジウム聴講のため早めに訪れてお参りの時間を作りました。

訪問日:平成30年(2018)6月23日(土)

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