四季・めぐりめぐりて

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大塚古墳の箱式石棺(埼玉県川島町)

2020年06月28日 | 古墳


名 称:大塚古墳の箱式石棺
形 状:下掲の説明板参照
指 定:川島町指定有形文化財(名称:石棺 昭和36年(1961)1月25日指定)
所在地:埼玉県比企郡川島町白井沼 川島中学校正門前駐車場

川島町東大塚に所在する「東大塚古墳群(東大塚三塚)」のうちの1基である大塚古墳から出土し
墳丘上に放置されていた箱式石棺が、川島中学校敷地内に移されて復元保存されているとのことか
ら訪ねてみました。




川島町指定文化財  組み合わせ式(箱式)石棺

 この石棺は6枚の緑泥片岩を組み合わせて箱型に造ったもので、今から千数百年前の豪族の
墓に使用されたものです。縦の内法195センチメートル、横の内法56センチメートル、高さの
内法前方46センチメートル、後方53センチメートルあり、床石と蓋石には4辺に幅4センチメ
ートルの溝があり、前後の石は左右の石に組み込む仕組みになっています。このような石棺は
県内では珍しいもので、古墳時代後期の埋葬様式を知るうえに貴重な資料です。
 文化年間(1804~1818)東大塚の古墳(渡辺春吉氏宅=東大塚283の1裏)上の神明社修理の
際出土し、中から剣太刀・やじり・其他のものが発掘されたので、中山の秋元但馬守の陣屋に
届出されたといわれています。
 その後最近までこの石棺は古墳上に」置かれていたのですが、古墳は原型を失いそこに置く
ことは適当でないとの判断されたため、昭和40年5月この地に小さく円墳を模造しておくことに
したものです。
 昭和58年3月1日
                                 川島町教育委員会




円墳を模造した上に置かれている箱式石棺①




箱式石棺②




箱式石棺③

散策日:令和2年(2020)6月8日(月)