名 称:大塚古墳の箱式石棺
形 状:下掲の説明板参照
指 定:川島町指定有形文化財(名称:石棺 昭和36年(1961)1月25日指定)
所在地:埼玉県比企郡川島町白井沼 川島中学校正門前駐車場
川島町東大塚に所在する「東大塚古墳群(東大塚三塚)」のうちの1基である大塚古墳から出土し
墳丘上に放置されていた箱式石棺が、川島中学校敷地内に移されて復元保存されているとのことか
ら訪ねてみました。
川島町指定文化財 組み合わせ式(箱式)石棺 この石棺は6枚の緑泥片岩を組み合わせて箱型に造ったもので、今から千数百年前の豪族の 墓に使用されたものです。縦の内法195センチメートル、横の内法56センチメートル、高さの 内法前方46センチメートル、後方53センチメートルあり、床石と蓋石には4辺に幅4センチメ ートルの溝があり、前後の石は左右の石に組み込む仕組みになっています。このような石棺は 県内では珍しいもので、古墳時代後期の埋葬様式を知るうえに貴重な資料です。 文化年間(1804~1818)東大塚の古墳(渡辺春吉氏宅=東大塚283の1裏)上の神明社修理の 際出土し、中から剣太刀・やじり・其他のものが発掘されたので、中山の秋元但馬守の陣屋に 届出されたといわれています。 その後最近までこの石棺は古墳上に」置かれていたのですが、古墳は原型を失いそこに置く ことは適当でないとの判断されたため、昭和40年5月この地に小さく円墳を模造しておくことに したものです。 昭和58年3月1日 川島町教育委員会 |
円墳を模造した上に置かれている箱式石棺①
箱式石棺②
箱式石棺③
散策日:令和2年(2020)6月8日(月)