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AKB48の旅

AKB48の旅

「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」

2013年11月05日 | AKB
録画は溜め込んでたけど、見る時間が取れなくてほったらかしにしてた「ネ申テレビ」。某所情報で、現チーム4メンバー対して、宇野常寛氏、濱野智史氏が、「アイドル論」の講義を行うという企画があったことを知り、あたふたと最新の「ネ申テレビ Season 13#10 13期 14期 研究生合宿 第五章 アイドル論&MC編」を見てみた。

「なんじゃこりゃー」とは叫ばなかったけど、そういうレトリックをかませたくなるくらいに、とにかく面白かった。こりゃ見てなかったのは迂闊だったとばかり、この研究生合宿シリーズの第一回から、画面の前で正座して(←嘘です)、じっくり見ることとなった。というわけで、内容が濃いので一回分ずつ取り上げてみたい。今回取り上げるのは「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」。

撮影時期は、チーム4結成が発表された東京ドーム8月24日の数週間前とのこと。既にして研究生公演の評判は知れ渡っていたけど、この時点では新生チーム4結成なんて、おそらくは秋元康氏の頭の中以外には、アイデアすら存在しなかったタイミング。私の記憶が確かなら、その当時、新生チーム4結成なんて考えは、絶対にあり得ない以上の「無」の領域だった。

出演メンバーは、相笠萌、内山奈月、小嶋真子、岩立沙穂、岡田奈々、篠崎彩奈、高島祐利奈、橋本耀、村山彩希、西野未姫、前田美月、茂木忍の12人(敬称略)。

12人のデフォルトの状態は、いかにもな感じでわちゃわちゃしてる。してるけど同時に全員に凜とした風情がある。相笠さんが唯一、ちょっとやばい感じがあるけど、それでも猥雑感や下品な感じはまったくない。「普通」という表現だと伝わりにくいというのは、「ハート・エレキMVの続き」で書いたとおり。標準偏差における±2σの外ではない、けれども人間としての基礎能力は極めて高いみたいな。

つまりは所属する集団としては、一般的な意味でのエリート層感が半端ない。もちろん、オーディションに合格したんだから、それをもってエリートとすることにやぶさかではないけど、アイドルのオーディションって、そういう集団を選び出すものなんだろうか。真逆の集団であるところの、標準偏差における±2σの外を探し求めるものなんではないのか。この「普通」に優秀な子達という感触が、何とも不思議に感じられてしまう。

さて、ボイトレの講師は菅井秀憲氏。当然のようにお名前は存じ上げなかったけど、この先生は優秀だわ。その昔、AKBとは無関係の映像で、別のボイトレの先生を見たことがあるけど、その先生の教え方は、私でさえ分かるくらいにひどいものだった。それ以来、この世界の「先生」ってうさんくさいものなのかなと誤解してたけど、そこは素直に反省したい。

そんな菅井先生の、それなりに厳しいけど、合理的な教え方に、12人ともにしっかりと付いて行ってるのが、何より印象的だった。みんな真面目で真っ直ぐで、素直で集中力がある。教えを請う時に一番重要なことは、教えられたとおりにできることではなくて、教わるべきことに「気づく」ことなんだけど、映像を通して見る限り、みんな気づいてる。これは本当に凄いことだと思う。

そして菅井先生のレク後の感想が、これまた素晴らしい。「アーティストって、夢を作り出す人達で、それはもの凄く偉大な仕事。それを成し遂げるためには、僕にちょっとぐらい言われたぐらいで、めげないで欲しいし、それを超えていくような人達になってもらいたいな。」菅井先生も、かつてはアーティストを夢見た人なのかなと、ふと思った。

というわけで、この「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」を見るだけでも、この研究生達のスジの良さを見せつけられたように思うし、と同時に、そういう類いのスジの良さって、アイドルという存在様式とどう関わるのか考えさせられたし、このあたり、AKBの特異性を見事に指し示してるのかも知れない。

「ドラフト会議ルール」の発表内容が凄い

2013年11月04日 | AKB
http://ameblo.jp/akihabara48/entry-11665013813.html

ようやくにしてルールが発表されたけど、いかにも秋元氏らしい泥縄ぶりが何とも。けれどもこれが、なかなか興味深い内容になってる。と言うか、けっこうとんでもないぞ。そこもまた秋元氏らしいと言うことか。

以下引用

・指名されなかったメンバーは研究生となるのか?
→指名されなかったメンバーは、そのまま一般の生活に戻って頂きます。

以上引用

もし、今後「ドラフト会議」が続けられるのであれば、そしてこの規模が維持されるのであれば、顔と名前を含む個人情報を公開された一般人が、少なからぬ数へと増加していくことになる。当然、学校とか地域社会での影響が考えられるわけで、けれどもそれがどんな様相になるのか、なかなか予想が付かないように思う。

良い風に考えれば、AKBGの裾野に、一般人層のドラフト落選メンバーという水面下が、さらに深く静かに広がって行く可能性が考えられる。リアルバーチャル連続体という存在様式が、さらに深化することになる。もちろん、逆張りになって、いじめ問題なんかに接続してしまう可能性もあるだろうけど。

以下引用

・AKB48以外のチームも16人体制でなくなるのですか?
→AKB48以外のチームも16人体制ではなくなりますので、今後は「16」という定数に捕われず随時、正規メンバーとしてチーム入り昇格をすることが出来ます。

・研究生メンバーとの違いはなんですか?
(研究生がチーム公演に出演しにくくなってしまうのか?ドラフト生の方が優先的に昇格できるのか?)
→今回のドラフト会議以降、各チーム所属チーム間を超えるアンダー制度の導入を致しますので、研究生がドラフト生が加入したことにより、公演に出演しにくくなってしまうことはございません。

以上引用

上段は、言わば既定路線だとして、なにげに凄いこと言ってきたのが下段。つまりは最大限に見積もって、本店支店の枠組みまでも取っ払うという理解で合ってるよね。とすればこれは要するに、兼任制度の拡大、柔軟化ということなんであり、であればこそ、これが研究生だけに止まるという理由があるだろうか。

どこまでを想定してるのか分からないけど、AKBG全体を巻き込んだ、壮大なひっかき回しを始めるつもりなんじゃないか。そういう見立てで合ってるなら、これはまったく予想の付かない展開になるかも知れない。正に秋元氏流の「予定調和を崩す」であり、「AKBは壊し続けます」の強烈な実践になる。

これはけっこうな大博打じゃなかろうか。そこまでAKBの土台は固まった、ちょっとやそっとじゃ揺るがないという判断なのか、それとも煮詰まってしまって、卓袱台返ししたい誘惑に駆られたのか。いずれにせよ、劇薬になる可能性を否定できない。ワクワクが止まらない。

思い出せる君たちへ~チームN版K2nd「青春ガールズ」公演~ 5/17

2013年11月03日 | AKB
「見逃した君たちへ」の時も繰り返し書いたような気がするけど、やっぱりチームNは凄い。個人的な好みを置いとくとして、可能な限り中立のつもりで見渡すなら、AKBGの中で最高のチームは、チームNで決まりだと思う。

全員のダンスの技量が高いのはもちろん、隅から隅まで統率が取れてて、フリのそろいが半端ない。それでいながら個性も良く表現されてる。以前は、それでもどこか「小粒」感があったように感じられたものだけど、今年の「青春ガールズ」では、そんな気配は消え去ってる。吉田さん以外は、失礼ながらほぼ「ちんちくりん」のはずなのに、全員がとても大きく見える。

「Blue rose」は、山本さん一人で、ある意味オリメンに勝ててしまってるかも。その上、ここにはもう見ることはないかも知れない、横山さんがいる。横山本の強力タッグは、プロレス的な意味で無敵かも。「禁じられた2人」の、山田さんと吉田さんの凸凹コンビもはまり過ぎとしか。思い返してみれば、去年までは、吉田さんの顔と名前が一致していなかったような気がする。思えば遠くへ来たもんだ。「転がる石になれ」では、山本さんが大島さんと完全に重なって見えてしまったぞ。

山田さんの「チームNのオリジナル公演は、どこ行ったんですかー!?」という叫びが、冗談のようでいてそうではない、自虐のようでそうでもない、ある種絶妙過ぎる。そして、正に秋元氏自身の言葉で、チームN新公演の全曲が完成したとの公表があったこのタイミングで、山田さんのこの叫びを目にしたという、なんとも奇妙な一致感が不思議。

K2nd「青春ガールズ」公演については、もう名曲が揃い過ぎという感想しか持てない。外してる曲が1曲もないのは、ほんとうに凄い。待望の新公演「ここにだって天使はいる」が、このK2ndに負けないだけのクオリティに仕上がってることを、切に願う。

「ハート・エレキ」MVの続き

2013年11月02日 | AKB
「清純フィロソフィー」

タイプ4が追加されたのを、うっかり失念してしまってた。イメージ上では「君だけにChu! Chu! Chu!」に紛れてた。というわけで、予定外の「ハート・エレキ」MVの続き。

MVに話を絞るべきなんだろうけど、どうしても歌詞に引きずられる。内容的には、アイドルとしての一般論になってるとは言え、ほぼ峯岸さんへの当て書きだろう。"NEXT STAGE"というのも、手垢のついた「次世代」というよりは、主として峯岸さん向けの表現に見える。

その峯岸さんが引率の先生風味で、そこに明確なチーム4の序列が刻まれる。やはり小嶋真子さんなんだな。

「てんとうむChu!ドキュメント」

これだけだとアレなんで、特典映像の中から「てんとうむChu!ドキュメント」にだけ言及。ブルーレイボックスに収録されないのだから、ヤフオクドーム初日の新ユニット発表の映像も、たっぷり収録されてる札幌ドームの映像も、これでしか見れない可能性が高いのかな。誇張表現で言うなら、これはちょっとしたお宝映像かも。

インタビューもしっかり撮ってて、編集も良くできていて、7人のメンバーの素顔が、比較的ストレートに捉えられてると思う。ここでも伝わってくるのが、ドラフト候補者やHKTメンバーなんかとも共通する、ある種「普通」さ。

ここで言う「普通」とは、エッジとかリムではないということ。芸能界たるもの、もともとが歌舞伎者であり、であり、「差別」なんかとも親和的な世界だったはず。そんなエッジにしてリムだからこそ、芸能なるものが成立してたと言い切れる面がある。異界あるいは辺境からの侵入者であるからこそ、その存在が異彩を放つ、価値がある、そんな世界観に彩られてたはず。

けれども現状、AKBGのオーディションに合格してくる子達というのは、そんなエッジでもリムでもない主流派の日本人というか、まともな家庭の優秀な子達のように見える。過去ログ「8期生の謎」なんかでもこのあたりは臭わせたけれど、AKBムーブメントが引き起こした、気が付かれにくいけど最大の社会変革が、実はこれなのかも知れない。

このあたりめんどい議論になるんで、気が向いたらまた今度と言うことで。

「ハート・エレキ」MV

2013年11月01日 | AKB
「ハート・エレキMV」
"G Fingers"は、やはり"Gold Finger"のことなのかな。なんちゃってグループサウンズの雰囲気を狙ったんだろうけど、なんか外してないか?これで合ってるんだろうか。強いてポジティブに捉えるなら、井上順氏が今回のリソースと言うことになるんだろう。その井上氏に「君たちは今、歴史になった」と言わしめること、そのためだけにこのMVを作ったと言い放つのは、さすがに言い過ぎになるか。

「快速と動体視力」
メンバーの人選に目が引かれてしまう。主役が須田さんと言うことで、AKB本店感が希薄になって、その上でのこのメンバー構成だとAKBG感が強まる感じ。と言うかUGというよりは、AKB第2選抜という感じか。AKB第1選抜じゃなくても、主力級がこれだけいる、そんな層の厚さを印象付けられる。そして、須田さんがいつもの須田さんじゃない。これには驚いた。

「キスまでカウントダウン」
これは良MV。すっかりリニューアルした、チームAのフレッシュ感が溢れてる。その一方で、高橋さんの佇まいには「高橋学校」の風格があるし、横山さんの眼光の鋭さが印象に残る。高校の部活設定は、やはり分かり易くて、それぞれのシーンで個々人の魅力がよく捉えられてる。そして群舞の衣装は、ほぼスカートだけに赤チェック柄。爽やかな曲調とともに、遠くはるかな遠景になってしまった「言い訳Maybe」が、垣間見える感じ。

「細雪リグレット」
何だかよく分からない。彩度が低めな色調になってて、先の「キスまでカウントダウン」から続けて見ると、比較の問題とは言え、気分が沈み気味になってしまう。単に私の好みではないと言うことだろうけど。

「君だけにChu! Chu! Chu!」
頭を空っぽにして、純粋にアイドルを楽しめる。シンプルにそれだけで最高じゃないだろうか。頭を空っぽにするのに飽きたら、AB間違い探しをどうぞ、と言うことなのかも知れないけど、何度リピートしても、間違いを探す気にならないのは、私だけ?

「Tiny T-Shirt」
遠回しに書いてしまうけど、なんかちょっとだけ誇張された、旧来からのAKBの存在様式を、形式的に踏襲してる、そんな感じとでも表現したくなる。ヲタさん的な感じとか、ちょっとだけエロいとか、玉石混淆感とか。そういう視点では、いちばんイメージとしてのAKBを表現できてるのかな。けれども、それは「てんとうむChu!」とは180度違ってる、みたいな。