AKB48の旅

AKB48の旅

「ネ申テレビ Season 13#10 13期 14期 研究生合宿 第五章 アイドル論&MC編」

2013年11月10日 | AKB
と言うわけでやっと追いついたぞ、第五章。冒頭から茂木さんが、3人掛けの席で小嶋真子さん、西野未姫さんの隣に座ることになって、「やば、アイドルっぽい2人の隣とか、やばいんだけど」と言ったのがウケた。

アイドル論の講師は、おなじみの宇野常寛氏と濱野智史氏。宇野先生のアイドル史概括は、簡略にして、抑えるところは抑えてて的確。しかもビジュアルがそこそこ良いので、説得力まである。流石としか。

AKBがテレビの外からやってきて、気がついたら圧倒的な存在として、そこにあった、包囲されていた感は、私自身の実感として以前に書いたとおりだけど、そんな私の感覚は、AKBに気づくのが遅かったが故であって、宇野先生とかから見れば、それはコミケと類似してるというのは、言われてみればなるほどなという感じ。

ただ、コミケのルーツには、たぶん学祭文化とかがあるわけで、その歴史は明治時代にまで遡る可能性がある。もちろんそんな議論の方向性だと、一般大衆文化ではなくて、かつては存在したエリート文化との連続性と言う話になってしまうワケで、まあ何と言うか。この辺りのことは、ちゃんとした議論を見たことがないし、「戦後文化史」という言葉を出してた宇野先生がどう捉えてるのか、じっくり聞いてみたいというのはあるかな。

宇野先生の結論は、「研究生こそAKB48の初棋精神を継ぐ存在である」とのことだけど、それって構造主義的なアプローチになってるわけで、けれども宇野先生、言うほど構造主義的な議論をなされない。実際、それに続く議論でも、「かつての第一章の面影」とか、情緒的な表現に吸着されて行く。

続く濱野先生にしても、冒頭から構造主義的なアプローチをしますよと言っておきながら、実際に語られる内容は、ファン目線の愛情論。見た目的にも、失礼ながら、ほぼキモヲタさん。だからこその、結論が「もっとレスを下さい」にならざるを得ない。それが悪いと言ってるんではないけど、アイドル論の「講師」なんだから、ちゃんと学問しようよ。

まあなんにせよ、宇野先生も濱野先生も、ファン冥利に尽きるというか、楽しそうだったんで、それで良かったんじゃなかろか。編集サイドが選んで来た代表的な感想として、西野未姫さんが「ファン目線の事が分かった」と語っていたのが、なんとも的確過ぎる総括になっててワロタ。

2時限目のMCの講師は、電撃ネットワークの南部虎弾氏、ダンナ小柳氏。「インパクト勝負」「命がけでお客様を楽しませる」というのは、正に電撃ネットワークなんだろうけど、これは異種格闘技が過ぎたんじゃないか。それでもそれなりに、みんな適応して見せてくれたのは見事。講評も「飲み込みが早い」「末恐ろしい」と絶賛だった。