マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

誰にでも優しい作品

2009-06-29 10:01:44 | Weblog
「この頃の書物は、下準備つまりは知識が無いとまったく読めない、意味が分らない本が多いそうだ」

「ほうほうほう」

「つまり、作家が人間選別して表現している」

「あーーーわかる。古典文学も読破できてないバカな奴は、オレの本は読まなくて結構ですとか、宗教知識のないアホは、話になりません・・みたいなかなぁ・・」

「作り手にそんな意識がなくても、この位は文学芸術的常識の範囲内だろうと思っているのかもしれない。」

「歩んできた人生によって、常識に対する領域は全然違うよね。特に趣味の範囲に関しては・・」

「興味の対象は、人それぞれだからね。強制も出来ないし」

「そうするとさあ、今バカ売れしている春樹さんの1Q84は、優しい誰にでも読める本って事だよね」

「そうなんだ。そこなんだよ。たとえピストルの知識がまったくなくても、クラシックに疎くても、1984年読んで無くても、小難しい知識なくても、青豆と天吾の純粋な気持ちや、本自体の大筋の話は理解出切るだろう」

「出来る!!出来る以上の感動すらある」

「つまり、春樹本は、とっても優しい本なんだ」

「だから、沢山の人に読まれるのか。妙に納得。そして映画界にも当てはまる感じあり」

「まあ、好き嫌いは別にしてね。今はあまりコアな知識をひけらかす時代じゃないのかもね」


コメント (3)
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