マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

アイカムウィズザレイン

2009-06-08 12:02:19 | イ・ビョンホン 
宗教観の認識度により、評価が分かれる作品。

ダンテの「神曲」地獄が、下地となっているのでは、ないか。


人間の精神的・肉体的「痛み」=地獄を、ユン監督独自の美意識で映像化。

そして、フランシスベーコンの様な激しくデフォルメされ歪められた作品群が、人間の存在の根本にある不安の象徴として表現されている。


傷を癒す謎のシタオ

殺人を犯した元刑事

愛に狂うマフィアのボス


シタオの苦痛の先に、父なる神の存在があるのか。

クラインは、肉体が滅びるまで悪夢と共に生きる罰を受けるのか。

ドンポは、欲望の淵から神への救いを求めていたのか。



狂気が全編漂う中、救世主・墜天使・人間の誰かに、果たして我々は共感し同化出きるのであろうか。
コメント (5)
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