氷

間違っている。


このソフトボール状に、がちがちに凍らせた球の横に、

でろ～～んと寄りかかった小豆氷を食す。

小豆に合う氷は、昔からの日本のきめの細かい、かき氷に限る。

しかし、このお店の氷は、西洋風のフラッペ風粗いかき氷。

これでは、口の中で溶ける氷と小豆の絶妙なバランスに違和感が出る。

だから、先にアンコを食べた。

そして、最悪の事態となる。

この透明ボールに、シロップがかかっていなかった。

かかっていたのかもしれないが、微量だった・・と思う。

だって、味が無いんだもん。

仕方が無いので、だんだんと氷が解ける具合を、

ガンガンに冷えた店内で、見ているという、ちょっと変わった食べ方を体験した。

でも、間違っていると思う。