マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

伊坂幸太郎

2008-03-05 10:00:20 | 映画・本・DVD・CD他
ラーメンズが、何なのか? を知らずに、初めて見るコントが「ジョッキー馬坂」のネタだったら、どうだろう・・・。


多分、引く。

韻を踏んだ違った解釈の慣用句。

同音異義語の言葉遊びの羅列。

私の美的意識とはほど遠い存在で光学迷彩服の男。

馬のかぶり物をした一言も発しない不機嫌な男。

「ジョッキーーテレフォン」で爆笑する観客。

何がそれ程可笑しいのか、頭の中では疑問符が踊っているに違いない。


そして、思う。「私には、向いていない」



しかし、今では、彼らの虜だ。

小林賢太郎に我が心を完全に持っていかれてる。

Why・・・?

それは、ラーメンズのコントを年代順に追って見ていくと、可笑しさが分かる仕組みになっているルールを見つけたからだ。

一つの作品で客を一気に引き付ける能力が無いのもいなめないが・・。

それはそれで、ポジティブに、未完の若い彼らに大きな期待を持っていられる喜びに変換しよう。


本題。

伊坂幸太郎の本について。

伊坂氏の著書は、まさしく、ラーメンズコントと同じであった。

彼の作品は、順を追って読んでいってこそ、面白さが倍増する。

まったく違う物語であるのに、会話や人物がどんどんリンクしていくのだ。

デジャブの繰り返し。

DNAの二重螺旋の構造。

そして、非常識の中での常識を描く。



1970年代生まれの若者は、この方程式がよほど、お気に入りらしい。

では、皆様、「オーデュボンの祈り」からどうぞ。