散歩日記X

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室蘭風かつ丼

2018年05月05日 11時42分50秒 | 食べ歩き
室蘭のかつ丼には別盛りの場合があるとは聞いていた。ご飯の上に卵でとじたかつが載るのではなく、鉄皿の上に玉子とじになったかつが載ってくるのである。そうなると、かつ丼ではなくかつ煮定食ではあるまいかと室蘭以外のエリアの人は思うのだが、いやいや、かつ丼と呼ぶのだそうだ。

この方式のかつ丼を出す店が札幌にもあり、一度行ってみたいと思っていたが、HOKUBU記念絵画館に行く途中(方向は地下鉄駅から逆)、立ち寄ってみることにした。生そば「K」という店である。



店に入り、一応メニューを眺めるも、まようことなくかつ丼を注文。かつを揚げる所から始まっているようなので、少し時間がかかったが、かつ丼が到着した。ほほう、これはかつ丼と言っていいのかもしれないな。



まずご飯はふたをした状態でどんぶりに入っている。これはまさに「丼」ですよという主張だ。そして味噌汁の碗がまた大きい。豪快なだけの食べ物かと思ったら、サラダがついてくるのもちょっと嬉しいが、全体的には量が多すぎるのではあるまいか。

そしてかつのアップだ。かなり大きめのかつ(丼に載らないので別皿になったという話もある)がちょうど良い状態で玉子とじになっている。そして洋食ですよと控えめに主張するかのような、グリーンピース3粒。さっそく食べようではないか。



かつはしっかり煮込まれた状態なので、サクサク感は皆無だ。しかし、蕎麦屋さんだけあって、出汁が美味い。また肉もかなり柔らかい。そしてこれでご飯をかき込むと、なるほど別盛りの理由も分かるなあ。このかつが最初からご飯に乗っていては、最初から最後まで同じになってしまう。ところが、別盛りになることで、しっかりした「飯」が味わえるのだ。

しばらくかつをおかずとして食べ進み、最後3分の1くらいになった所で、残った部分をご飯の上に移動して、いわゆる「かつ丼」としてみた。最初はどうなることかと思ったくらいの量だったが、もちろん満腹にはなったものの、全く苦しまずにすべて食べることができた。

なかなかの食べ物であると思う。しかし、ボリュームのせいもあるかも知れないが、値段は千円超えで、天丼よりも高いかつ丼なのであった。たまのご馳走として食べるといいのだろうか。


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