トンボのハートは、オスがメスの前胸部(不均翅亜目は頭部、均翅亜目は前胸部)を腹端の付属器でつかみ、メスは腹部後端をオスの腹部の付け根近くに接合した様子、いわゆる交尾態である。他の昆虫の交尾は、雌雄それぞれの腹端にある生殖器を接して行われるが、トンボ類は特殊である。トンボも生殖器は雌雄ともに腹部後端にあるが、オスの腹部後端は、メスを確保するのに用いられ、交接時にはふさがっている。そのため、オスの腹部第2及び3節に副性器という貯精のうがあり、オスはあらかじめ自分の腹部後端をここに接して精子を蓄えている。オスによって前胸部を固定されたメスは、自分の腹部後端をオスの副性器に接合して精子を受け取るため、このようなハート型を形成するのである。イトトンボの仲間で腹部が細く長く、そして柔らかい種ほどハート型はきれいな形になる。 お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。 ホソミオツネントンボ / 交尾態 アオモンイトトンボ / 交尾態 アオモンイトトンボ / 交尾態 アジアイトトンボ / 交尾態 ホソミイトトンボ / 交尾態 アマゴイルリトンボ / 交尾態 ベニイトトンボ / 交尾態 東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved. ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
トンボの愛の形は、まさにハート型なのであるが、メスが他のオスに奪われてしまうと、メスの生殖器に入っている精子が掻き出して自分の精子を渡すと言われている。それゆえ、オスとメスが連結したまま産卵する種が多く、または産卵するメスの周辺で警護している種も見られるが、オスが寝ている時間帯にメスが単独で産卵に訪れる種もある。きっと、ハート型もすこし歪(いびつ)に違いない・・・。
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 200(2012.5.5)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200(2010.8.14)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320(2010.8.21)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 500(2010.8.21)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(2013.5.6)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/500秒 ISO 200 +1EV(2014.7.6)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/250秒 ISO 320 +1EV(2011.10.1)
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あっという間に10月で昆虫たちの季節も
終わりに近くなってしまいました。
アオイトトンボという種類は、今月一杯は見られると思います。
長池公園にもいますので、ぜひ、見つけてください。