「 最高気温は17度前後で若葉寒が続く。」
と、熊日新聞の 「 きょうの天気 」 に出ています。
『 若葉寒 』 という言葉があるのですね !
「 わかばさむ 」 と読むらしいのです。
そういえば、ここ数日寒い日が続きます。
さくらの頃も 「 花冷え 」 という言葉があるように、
花見に浮かれていると風邪を引いてしまいます。
「 あらとうと 青葉若葉の日の光 」
と芭蕉も詠んでいるように、
一番若葉の美しい季節です。
イチョウも新芽を吹いてきました。
バラの新芽も朝日に輝いています。
ツタも朝露にぬれて、生き生きと
緑が目に飛び込んできます。
芭蕉も 「 奥の細道 」 で
日光に詣でたときにこの句を詠んだのです。
元禄元年四月一日
卯月朔日、御山に詣拝す。
往昔 ( そのかみ ) 此御山を 「 二荒山 」 と
書しを空海大師開基のとき、「 日光 」 と改給う。
千歳未来をさりて給うにや、今此御光一天にかがやきて
恩沢八荒にあふれ、四民安堵の栖穏なり。
猶、憚り多くて筆をさし置きぬ。
とそのときの情景を奥の細道に詠んでおられます。
観音さまの浄土を 「 ポータラ 」 といい、
それを音写して 「 補陀洛 」 と書きます。
よく、観音さまの霊場は山号として 「 補陀洛山 」 という
お寺がたくさんあります。
その 「 補陀洛 」 を 「 二荒 」 ( ふたあら ) とも
書きました。
「 二荒 」 を弘法大師が 「 日光 」 と書き直した、
と芭蕉は記しているのです。
「 あらとうと、 」 と
日光の木々に差し込む光をそのように詠まれたのでしょう。
今日も昼間はとてもいい天気になりました。
木々たちにとっては、日の光が降り注いでいるように
眩しいばかりの日があたっていました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます