降ったり止んだりの梅雨空、
烏丸七条の本願寺前の緑地
この緑に中から鳴き声が、
まだ梅雨真っ盛りなのに、
ちょっとした晴れ間に勘違いしたのか?
足をのばし、
東本願寺は修理も終り
素屋根(すやね)の解体作業中、
門の紋用は上が菊で下が桐、
醍醐寺の門は秀吉の力を
見せつけるためでしょうか、
内側に桐、それを挟むように菊の
ご紋が付けられています。
手洗いの竜、
普通は頭の部分だけで「竜口」といいます。
とぐろを巻いた竜の姿は珍しい、
御影堂(ごえどう)はすっかり素屋根も取れ
その見事な威容を誇っています。
破風の金具も輝いています。
軒先の飾り金具も丁寧な仕事です。
模型があったのですが、
まじかに見る瓦の大きさは
この軒丸瓦でも30センチはあります。
そして瓦の下の構造は
壁土を敷き詰めて固定してあります。
ですから、屋根の重さは計り知れない
ほどでしょう。
この柱の大きいこと
四角柱で60センチはあり
欄干の大きさは私の身体ほど
木造建築でもこれだけの大きさは
そうないと思います。
不思議な組み合わせ、
クレーンに鉄骨の素屋根
日本古来の木造建築
檜皮葺の屋根に京都タワーが生えた、
この建物は鐘楼、
立派な鐘が下がっています。
何気なく回り込んでみると、
どうもこの鐘が本物のよう、
慶長九年の文字が、
その横には、
信浄院の文字が見えます。
この鐘は慶長七年徳川家康から
この地を寄進して頂き、
それに合わせて御影堂を造り
同九年にはこの鐘が鋳造され、
その時の法主が「教如上人」信浄院
ということです。
ちなみに重さは3800kg、
普通は梵鐘と言っていますが
本願寺さんでは「撞鐘」(つきがね)
と呼ぶようです。
何気なく蝉の声につられて
いいお参りができました。
鳩たちものんびりと
雨上がりの砂利の上で
羽を休めていました。
通り過ぎたのですが、
どうも気になり引き返した
この石灯篭、
東南の角に立っているのですが
シンプルすぎるのが気になります。
寺域の境界を示すものなのでしょうか?
四方を回ってみると
分かるかもしれませんが …
それは宿題にしておきます。
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