北島三郎さんの歌 「与作」
与作は木をきる ヘイヘイホ …
女房ははたを織る トントントン …
と単純な歌ですが、
北島さんが歌うととても重みを感じます。
調べることがあって、
辞書をひらいてましたら
仏教辞典に仏教語として
「与作」 が出てきたのです。
仏教の場合は 「よさ」 と読むようです。
ある働きをなすこと。
というような意味で、
厳密には、
意は与めに等無間縁の所依止性と作る、
と書いてあります。
先日、テレビで建築家の安藤忠雄さんの
お話で、
その仕事はほとんどが外国だそうです。
日本人に驚かされるのは、
一つの建設現場でも、その仕事が工程表通りに
進んでいくということです。
外国ではまずありえない ! と、
工程表通りに進むことの方がおかしい、
ということのようです。
また、日本人の勤勉さ、丁寧さ
これは世界的にも評価すべきだと、
向こうの方は如何に休むか、
またひどい時には、手を抜くか、
ぜんぶとは言わないけど、
油断するとそういうことが起きるので、
工程表通りに進むことはまずないということなのでしょう。
「与作」 、 という歌改めて見直すと、
単純な内容ながら、
本当に働き者の日本の原風景を見るようです。
人のためにいいものを
せっせと作っている姿、
思うのですが、
「与作」 という名前も
働き者の代名詞のような
名前だったのではないでしょうか ??
あらためて聞き直してみると
ヘイヘイホー 、トントントン
この心地よい響き、
簡単な歌詞、
夫婦二人が一生懸命働く姿が
思い浮かんできます。
この中に私たちの原点が込められているような気がします。
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