先日、上映されました 『 レッドクリフ 』
そのとき 「 諸葛孔明 」 を演じていたのは
日本人の 「 金城 武 」 でした。
高校時分、『 諸葛孔明 』 に憧れて、この人の詩を暗記したものです。
この方の生き方にも 「 人はなぜ生きるのか ? 」
ということを学ぶことが出来ると思います。
白雲悠々去りまた来る。
西窓一片残月淡し。
浮世をよそなる静けい住居。
出でては日毎畑を打ち、
入りては机に書 ( ふみ ) をひもとく。
雪降り乱るる冬の朝 ( あしたに ) に
風なお冷たき春の夕べに、
劉備が三顧 ( さんこ ) のこよなき知遇。
我が身を捨てて報いんと、
立ちてぞ出でぬ草の庵を。
天下を定むる三分 ( さんぶん ) の計。
掌 ( たなごころ ) の上に指さすがごと、
礎かためし蜀漢の国。
漢中王はおごそかに、帝の位をふませ給いぬ。
二代の帝に尽くす真心、
強敵ひしぎて世を鎮めんと、
三軍進めし五丈原頭 ( ごじょうげんとう ) 。
儚く夢と消えしかど、
その名は朽ちせず諸葛孔明。 」
諸葛孔明はあの戦乱の世の中に生きて、いろいろな思想にふれ、
またあらゆる苦労を経て、そして、やはり時分はこの苦しい娑婆世界を捨てて、
晴耕雨読、雨が降れば机に向かって書物を紐解き、
天気のよいときには外に出て畑を耕すという、
静かな生活を営みたい、ということで、田舎暮らしをしておったのです。
そこに、蜀漢の劉備が 『 三顧のこよなき知遇 』、
三回も使いをよこして、
「 どうかわが国の軍師になってください。」
と、礼を尽くしていってこられた。
諸葛孔明はこのことに感激して、自分の隠遁の庵を捨てて、
蜀漢の国に赴き、そこで二代の帝に仕え、最後に
五丈原頭で儚く露と消えていったのです。
人間は晩年を静かに暮らしたいと思うにもかかわらず、
なぜ諸葛孔明のように、年をとってでもそうしなければならないのか。
それは諸葛孔明のいうように、
「 我が身を捨てて報いんと…、」
本当に自分を捨てる場所、誠を捧げる場所が欲しい、
というのが人間の深いところでの願いなのでしょう。
このような考え方は、今の時代には合わないかもしれませんが、
本来誰でも心の底に持っている、願いなのです。
『 レッドクリフ 』 も、そこのところをもう少し表現して欲しかったと
思います。
高校時代はそこのところの深い意味はわからず、
ただ言葉の響きが好きで、暗唱したものです。
そのとき 「 諸葛孔明 」 を演じていたのは
日本人の 「 金城 武 」 でした。
高校時分、『 諸葛孔明 』 に憧れて、この人の詩を暗記したものです。
この方の生き方にも 「 人はなぜ生きるのか ? 」
ということを学ぶことが出来ると思います。
白雲悠々去りまた来る。
西窓一片残月淡し。
浮世をよそなる静けい住居。
出でては日毎畑を打ち、
入りては机に書 ( ふみ ) をひもとく。
雪降り乱るる冬の朝 ( あしたに ) に
風なお冷たき春の夕べに、
劉備が三顧 ( さんこ ) のこよなき知遇。
我が身を捨てて報いんと、
立ちてぞ出でぬ草の庵を。
天下を定むる三分 ( さんぶん ) の計。
掌 ( たなごころ ) の上に指さすがごと、
礎かためし蜀漢の国。
漢中王はおごそかに、帝の位をふませ給いぬ。
二代の帝に尽くす真心、
強敵ひしぎて世を鎮めんと、
三軍進めし五丈原頭 ( ごじょうげんとう ) 。
儚く夢と消えしかど、
その名は朽ちせず諸葛孔明。 」
諸葛孔明はあの戦乱の世の中に生きて、いろいろな思想にふれ、
またあらゆる苦労を経て、そして、やはり時分はこの苦しい娑婆世界を捨てて、
晴耕雨読、雨が降れば机に向かって書物を紐解き、
天気のよいときには外に出て畑を耕すという、
静かな生活を営みたい、ということで、田舎暮らしをしておったのです。
そこに、蜀漢の劉備が 『 三顧のこよなき知遇 』、
三回も使いをよこして、
「 どうかわが国の軍師になってください。」
と、礼を尽くしていってこられた。
諸葛孔明はこのことに感激して、自分の隠遁の庵を捨てて、
蜀漢の国に赴き、そこで二代の帝に仕え、最後に
五丈原頭で儚く露と消えていったのです。
人間は晩年を静かに暮らしたいと思うにもかかわらず、
なぜ諸葛孔明のように、年をとってでもそうしなければならないのか。
それは諸葛孔明のいうように、
「 我が身を捨てて報いんと…、」
本当に自分を捨てる場所、誠を捧げる場所が欲しい、
というのが人間の深いところでの願いなのでしょう。
このような考え方は、今の時代には合わないかもしれませんが、
本来誰でも心の底に持っている、願いなのです。
『 レッドクリフ 』 も、そこのところをもう少し表現して欲しかったと
思います。
高校時代はそこのところの深い意味はわからず、
ただ言葉の響きが好きで、暗唱したものです。
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