本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

おそれと祈り (まじないのかたち)

2016-03-09 21:58:10 | 住職の活動日記

国立国会図書館関西館では

「おそれと祈り」

 

   

 

という題で展示会が開かれています。

近くということもあり、興味もあったので

国立国会図書館へ

 

    

 

いつもは通りすがりに

なんの建物だろう??

と思っていたのですが、

     …

とても立派な建物です。

 

   

 

正面のアプローチ、

全体がガラスの壁で作られています。

両脇にのこぎり屋根、

 

   

 

今は芝生も枯れて茶色ですが

もうすぐ緑の屋根に変わります。

 

   

 

こちらから見ると

上手に採光が取ってあるのです。

正面から見ると一面緑の芝生にしか

見えませんが、

この下が閲覧室になっています。

 

  

 

階段を下りて受付へ、

全体から見ると8階建てですが

4階部分が地下に埋まっているという

構造です。

 

  

 

中に入るにはカードを作らなければ

いけません。

 

展示会ですが、

ちょっと期待外れの面もありました。

それは私が坊主という立場から

いらぬ期待をしたのかもしれません。

この図書館の蔵書を利用して

テーマに沿って本を並べ

それを拝観者が読んでいく

というかたちです。

そのためスペースも横一列に

並んだ机に添って見ていくという

 

「まじない」ということになれば

洋の東西を問わず

お守りらしきものがあるのです。

祈りのかたちということであれば、

お札というか、

昔は起請文といって、

戦国武将たちは神仏に誓って

約束を守るということで

お札の裏に證文を書いた、

そういうものもあるので、

その面からのアプローチもあれば

面白かったのでは、

とおもうのですが、

なにせ国立図書館ともなれば

宗教性を出してはいけないのかも

疑問がのこります。

 

京都の町も、

御霊神社とかあるように

いろいろな祭りにしても

祇園祭もそうですが、

いろいろな祟りからのがれるために

鎮めるための神社をつくり

町全体にバリアーを張ったような

そういう仕掛けがあります。

 

「おそれ」というなら、

桓武天皇も醍醐天皇も

崇道天皇(早良親王)や

菅原道真の霊におびえて

神社仏閣を作っています。

 

やはり図書館という

限られたスペースでの展示となると

難しいのかもしれません。

しかし、展示資料を読んでみると

この展示会を作られた趣旨は

よくわかります。

そして膨大な資料の中から

これだけを選び出されたということは

大変なことではなかったかと

思っております。

 

時間もあったので、

「安田理深」で検索してみると

だいたいの本は蔵書していて

デジタル化もできており

少しだけ目を通してきました。

 

ゆったりとしたスペースで

無料で本を見ることができる

弁当持参であれば4階の

カフェテリアで一服できて

豪華な時間と空間を

過ごすことができるようです。

 

 

 

 

  

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