本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

宝船

2013-02-07 20:45:45 | 住職の活動日記

 当院には昔から代々伝わっている

『 宝船 』  の版木があります。

 初不動さまの 「 1月28日 」  に

授与されます。

 この宝船が家の中に入ってくるように

玄関にお飾りします。

 

 早速、

 

   

 

お飾りしていただきました。

 何時もお世話になっている 『 奥村歯科医院 』

最近は奥様と巡礼も一緒にお参りしています。

 玄関の入った一番いいところです。

昔からのいわれで、

宝船が家の中に入って来るように、

お宝を積んだ船が入って来るようにとの願いを込めて

玄関はいった右側に貼るのが慣わしです。

 

 

宝船には 回文という

上から読んでも下から読んでも同じ文が書いてあります。

 

 なかきよの     

 とおのねふりの

 みなみさめ

 なみのりふねの

 おとのよきかな

漢字で書くと、

  長き夜の

  十の眠りの

  皆目醒め

  波乗り船の

  音の善き哉

となります。

長き夜  とは迷っている無明の闇

十の眠り  とは仏教でいう 『 十界 』

   地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上・声聞・縁覚・菩薩・仏

波乗り船  とはこの迷いの岸から悟りの岸に渡る船

        お釈迦さまの教え

これは、生きとし生けるすべてのものが、

お釈迦さまの教えを聞いて (  )、

迷いの世界から目覚めさせられ、

悟りの世界に渡ることができる、

という意味です。

 

 宝船に乗って、目に見えない財宝がやってくるように

願っています。

 

 

 

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