本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

本蔵院 ReBorn

2022-06-01 20:13:33 | 住職の活動日記

いよいよ、

本蔵院の再建に向けての

第一歩が始まりました

5月28日

今日のお不動さまのお護摩が

この本堂での最後になります

 

 

このお堂も見納めかと思うと

感慨深いものを感じます

その不動護摩に先立ち

新たな仏弟子が誕生しました

 

 

1時からは得度式です

二人の新発意(しんぼっち)

が志を発オコしてくれました

私としても

孫とお嫁さんに得度式を

あげられる、ということは

何とも嬉しい

まさか

という思いです

 

 

数日前からリハーサル

一番の問題は私の方で

感極まって声が出なくなる

とか涙をこぼすのでは

という心配です

 

まあその前に

インタビューがあり

その時に思いっきり

涙をこぼしたので

本番では何とか声も出て

式も無事に修めることが

できました

 

引き続き

この本堂での最後の護摩

住職の力のこもった表白が

声高らかに読み上げられます

護摩木の数も多く

炎も勢いを増してきます

 

祖父の言葉を思い出します

「お不動さまが

あぶら汗を流くらい

真剣に拝め」ということです

 

一夜明けると

早速、日本通運の美術部の

方々がお見えになり

次々に梱包していかれます

 

 

だんだん、本堂が

それこそ

伽藍堂になっていきます

その時、始めて拝む

お不動さまのお顔

 

 

祖父が言っていたように

その、拝まれてきた歴史を

感じざれずにはおれません

 

 

お厨子を動かすと

そのお厨子の裏に現れた

十数本の筋

お厨子の裏だけに

現れているのが不思議です

祖父の言葉のように

お厨子の裏にあぶら汗を

流されていたのか ??

 

 

昭和3年御大典記念の

一切経蔵も見納めです

本来は土蔵造りなのですが

最新の方法でと

熊本で最初の

鉄筋コンクリートで作られた

建物なのです

外観は保っているのですが

風雪に耐え、地震にも耐えた

躯体自身は満身創痍なのです

 

 

修行大師の銅像も

移設されます

最初のお姿は戦争で供出

私の子どもの頃は

小さな石造のお姿でした

最初の不動講の事業として

建立さえたものです

 

 

足元にロープが掛けられ

何かしら、痛そうな

そういう印象です

 

こうやって

ご本尊も運び出され

伽藍堂になり

修行大師様も運び出され

いよいよ

本当に再建事業になるのだ

という実感が湧いてきます

 

二人の新発意も生まれ

本堂も再建の運びに

大きな一歩が

踏み出されたのです。

 

 

 

 

 

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