菩提樹苑では色とりどりの花が見事に咲き誇っています。
転勤族で久しぶりの熊本だそうです。
父上様の一周忌を墓前にて勤めました。
これからは、ちょくちょくお参りに来ることが出来ます、
と、涙ぐんで話されておられました。
ふと、見渡すと、菩提樹苑は
まだ満開の桜とつつじの競演でした。
ここは、「 C地区 」 という所から眺めた
満開の桜を借景に 「 つつじ 」 が真っ赤な花を咲かせています。
菩提樹苑もゆっくり歩いてみると、いろいろな仕掛けがあるようです。
( 私たちが仕掛けたというわけではなく、
自然のなせる業なのですが、
目線を変えて見ると、面白い仕掛けに見えてくるのです。)
『 あじさい 』 です。
庭のあじさいは花が終わると刈り込んで、短くしています。
今は新しい新芽で覆われています。
菩提樹苑では刈りそこねました。
面白かったのは、あじさいの花が枯れた姿が
何とも風情があったのです。
そこで、そのままにしておきました。
蓮の花も咲いてよし、枯れた姿も、また、
見る人に訴える力のようなものを持っているようです。
枯れた花はそのままに、その横から新しい新芽が伸びてきています。
去年のは花はそのままに、当たらし芽が育っている、
この後どうなっていくか楽しみです。
これは菩提樹の木です。
今回ご紹介しますのは、 『 イチョウ 』 です。
お分かりになられますでしょうか。 ?? …
よく見ると、90度に曲がった枝がおわかりでしょうか。
このイチョウの木はこちらが植えたものではありません。
自然に生え出てきたのです。
偶然にも、誰にも気付かれず、刈り取られずにここまで成長したのです。
そこまではよかったのですが、
イチョウにとってもだんだん大きくなっていくと、
自分の上には、傘のように大きい 『 菩提樹 』 が
豊に繁っていました。
本人はまっすぐ伸びたかったのでしょうが、
菩提樹を突き破る力もなく、
さまさまを求めて
横に延びることにしました。
ということがこの姿だと思います。
そうか 上でなく、横という手もあったのです。
仏教にも 『 横超の菩提心 』 ということがあります。
上に上にと求めるのではなく、
横ざまに超えていく、
無理せず、喧嘩せず、上がダメなら
横があるさ
なにかしら 『 イチョウ 』 の生きかたに
考えさせられるものがあります。
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