何気なく使っている 「ケイコ」
踊りの稽古とか、習字の稽古とか、
しかし、
よく見ると稽古の『稽』という字
なかなか難しい、書き順を調べてみると
なるほど、文字の構成が分かる。
『稽』 という字は
本来は考えるという意味だった
だから、「稽古」も
(昔のことを考え調べる)
というのがもとの意味、
そこから、学問の意味になり、
我が国に伝わって、
習う、学ぶ、練習とかの意味になったようです。
一つの技を習得するには
2万回繰り返さないと身につかない
自分のものにならない、
と言われています。
本来は修行ということもそういう
意味なのです。
仏教では「数数修習」サクサクシュウジュウ
といいます。
繰り返し繰り返しやる。
すべてのことがそうでしょう、
基本に忠実に繰り返しやる
それしかないと思います。
そこから生み出される力を
「数習力」サクシュウリョクといいます。
その力が更にまた、
修行に励む力を生み出してくる。
ここまでやったからもう終わり、
ではなく、無限に続く修行がある
ということを知ることが
修行をやる意味でしょう。
終りを見つけるのではありません。
永遠の道程である、
そのことを知る力が
『数修力』でしょう。
3年先の自分をイメージして
では、今、どういう稽古に励むのか
そのことも大切です。
3年後の自分のしたいことが分かれば
今の自分が何をなすべきか
分かってくると思います。
永遠に続く道程なのですが、
そう思うと、 …
やる気も失せてしまいがちです。
だから、一応3年先の自分の姿を
イメージして、それに向かって
稽古に励む!!
お経を読むのも、座るのも、
立つのも、歩き方も稽古です。
人に対する思いやりを持つのも
稽古です。
稽古に励む!!
自分を奮い立たせる
いい言葉ではないでしょうか。
胸にきざみ、歩き続けましょう。
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