本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

醍醐寺親授式

2015-04-21 20:56:52 | 住職の活動日記

真言宗総本山の醍醐寺

4月は丁度「桜会」という法要の真っ最中

その中日の15日

親授式が執り行われました。

 

醍醐寺の本堂にあたる金堂で

管長様の仲田順和猊下より

一人ひとり手渡しで、

住職の任命という親授式

これから新たに住職として

その責務を果たしていかれるという

そのお顔にはきりりとした

緊張した趣が伝わってきます。

そして、長年にわたり住職を務めたり

教師として地域や

寺院に貢献された方にも

ご慰労を兼ねて表彰がありました。

 

その式を拝見しながら、

ふと見ると

    

 

その扉や柱が物語る

歴史の重たさです。

この扉はよく見ると修理した跡が

たぶん傷んだところを切り取り

新たに木を埋め込んだ跡が見えます。

 

   

 

柱の傷は何があったのでしょう?

人の手が触れたせいか

つやつやした輝きも見えます。

 

    

 

もう数百年も経っているのでしょう。

どれだけ多くの人達の姿を

見守ってきたのでしょう。

黙して語らず

柱はただじっと見守り続けてきたのです。

 

触られたり傷をつけられたり

それでも何百年も黙して

立ち続けている柱に

思いをはせていました。

 

新しい住職たちには

静かにエールを送っているのでしょう。

そして、法灯を護り

「灯々代々」

醍醐の法灯が守られ

仏法が繁盛することを

願っていることでしょう。

 

「桜会」にちなんででしょう

 

   

 

白書院では桜の花びらがのった

おまんじゅうがお茶菓子として

振る舞われていました。

(私はじっと見るだけで

その美味しさを想像していました)

 

金堂という歴史の重みのある

場所での親授式は

厳かで素晴らしいものでした。

 

 

 

 

 

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