「ういろう」が食べたくなり
注文したら、
ヤッター 届いた
楽しみに開けてみると
何と !?
こういう本が届いたのです。
ええ!
お腹と口は食べる気満々なのに
やって来たのは
『ういろうに見る小田原』
という本
「にっくきこの本め!」
としばらく隅っこに
ほったらかしにしていたそうです
捨てるに捨てられず
「読んでみますか?」
と、私のもとにやってきました。
しかし、
パラパラとめくって
読んでみると
なかなか奥が深いというか
力作です
その見識も広く
歴史をさかのぼると遣唐使から
はたまた京都の祇園祭の
「蟷螂山」との関係
たかが「ういろう」、
されど「ういろう」
歴史のいろいろな場面で
絡んでくる「ういろう」
とても面白い本です。
ういろうは漢字で書くと
「外郎」となります
この菓子とどう関係があるのか
もともとは中国の位の名前
だったようです
伝えた人の位が「外郎」
それをういろうと呼んだ
最初はお菓子ではなく薬が元で
歌舞伎の市川家の十八番
「外郎売り」は
薬のういろう売りなのです
その薬を求めてくる客に出した
お菓子が「ういろう」とも
また、
お米を蒸して砂糖を入れて作る
「ういろう」のお菓子も
砂糖自体が滋養があり
それも薬の役目をしていた
そういう流れがあるようです。
六月に食べる
「水無月」もういろうの上に
小豆を乗せたもの
博多に上陸し京都で育ち
名古屋、小田原と日本各地に
広まったういろう
京都にも「五建ういろう」という
お店もあります。
何だか食べたくもなってきました
が、
この本も一読の価値ありです。
ういろうが食べたくて
ということが本になり
その本が私のもとへやって来た
不思議なご縁でまた面白い
ことが広がってきました。
当時の私の心境そのままです。
面食らって面食らって。
本を見るのも嫌で。
頑丈に梱包に見えない所に隔離。
あれから一年
たまたまその場所を片付けることとなり
見つけてしまって!
一年経ち私の気持ちも少々氷解。
ハテハテこの本どうすれば
生かされるか
その時に御住職の顔が!!
生かされました